パリ五輪を戦ったサッカー日本代表【写真:Getty Images】
15日、FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会に臨むサッカー日本代表のメンバー26名が発表された。塩貝健人や後藤啓介といったロサンゼルスオリンピック(五輪)世代の新鋭が選出された一方で、2024年のパリ五輪を戦ったメンバーからは、まさかの選出ゼロという結果となった。
パリ五輪出場選手の選出はゼロに…
2年前の2024年夏、パリの地で日の丸を背負った22人の選手たち。しかし、バックアップメンバーを含めたその中から、今回のW杯メンバー26人に名を連ねた選手は一人もいなかった。
最も選出に近い存在と見られていたのは、直近までA代表メンバーに継続して招集されていた藤田譲瑠チマだろう。
だが、激戦区と呼ばれるボランチ争いを勝ち抜くことはできず、最終的にメンバー入りを逃す結果となった。
また、FIFA W杯26アジア最終予選の中国代表戦で、20歳にしてA代表デビューを果たした高井幸大も落選。昨夏にはプレミアリーグの強豪であるトッテナム・ホットスパーへ移籍し、大きな期待を集めていた選手だ。
今年1月、出場機会を求めて期限付き移籍で加入したボルシア・メンヒェングラートバッハでは、徐々に出場機会を増やしていたものの、怪我の影響もあり、今回は当落線上に食い込むまでには至らなかった。
実際のところ、今回のメンバー発表において選出の可能性があったと言えるのは、前述した2人くらいで、そのほかのパリ五輪世代の選手たちは、議論の中心にすら入っていなかった印象が強い。
現在、日本代表の絶対的守護神として君臨する鈴木彩艶は、東京五輪には飛び級で出場したが、実は彼はパリ五輪世代の一人である。
しかし、五輪直前にパルマへの移籍が近づいていたこともあり、クラブ側との調整が難航。最終的に出場は見送られることとなった。
また、今回のW杯で攻撃の軸として期待される久保建英や鈴木唯人も、パリ五輪世代にあたる選手たちだ。
この2名もまた、所属クラブが招集に難色を示したことで、五輪メンバー入りは実現しなかった。
当時のパリ五輪に“諸事情”で出場しなかった選手たちは、その後順調にA代表へ定着し、主力に登り詰めた。
一方で、実際に五輪本大会を戦った選手たちは、この2年間で決定的なインパクトを残すことができなかった。
その中で、塩貝健人や後藤啓介といったロサンゼルス五輪世代の若手は、海外移籍後に目に見える結果を残し、一気にA代表まで駆け上がっている。
本来であれば、パリ五輪世代の選手たちには、今回のW杯で中堅としてチームを支える存在になっていてほしかったというのが率直なところだろう。
だからこそ、次世代を担うロサンゼルス五輪世代の選手たちには、この大会をきっかけに、さらに多くの選手がA代表へ食い込んでいくことを期待したい。
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