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チームの歯車として機能。22歳の“W主演”を引き立たせた本田。自らの個性がミラン向上のカギに

今季最高の結果をもたらしたエル・シャーラウィ

チームの歯車として機能。22歳の“W主演”を引き立たせた本田。自らの個性がミラン向上のカギに
ステファン・エル・シャーラウィ【写真:Getty Images】

 メネズやボナベントゥーラの不在、ザッカルドの退場、インザーギ監督の退席処分…。ミランにとって今季のホーム最終戦は多くのアクシデントが重なった試合となった。

 その中で結果は3-0。今季のここまで37試合で最も点差の付いた勝利を手にした。今季のミランにおいて欠かせない選手とみられていたメネズとボナベントゥーラの不在は、あるいはミランにとってプラスに働いたともいえるかもしれない。

 メネズは16得点でセリエA4位タイの得点数を誇るものの、その内PKが半数の8得点。さらにチームプレーとは程遠いスタイルで、時にはそのエゴがチームを苦境に陥らせることもある。

 ボナベントゥーラは複数のポジションでプレー可能であり、ちょこちょこと点も決める。しかし、これといって長所もなく、それでいて自らがヒーローとなることを求めるかのようなプレーは、やはりチームの足かせになることも少なくはなかった。

 とはいえ、現在のミランに彼らの能力を上回る選手は少ない。彼らの不在は、やはりチーム力ダウンにつながるだろう。それでも今季最高ともいえる結果を残した最大の理由となったのがステファン・エル・シャーラウィだった。

 この何やかんやでまだ22歳の左WGは、今季序盤にはその突破力を生かして主に崩し役として機能し、逆サイドの本田へのアシストでも貢献。負傷に悩まされた昨季から徐々に復活の期待を抱かせるパフォーマンスを見せていた。

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