2026 FIFAワールドカップ(W杯)に臨むサッカー日本代表メンバーが発表された。サッカーにすべてを捧げてきた者の中でも、ごく一握りの精鋭しか辿り着けない舞台だが、彼らが青春時代を過ごした教育環境もその成長を支えたはずだ。今回は、世界に挑む代表戦士たちの出身高校に注目。その偏差値をランキング形式で紹介する。偏差値は「みんなの高校情報」2026年度版を参照。複数コースある場合は一番下の偏差値に設定。[1/5ページ]
10位:伊東純也(いとう・じゅんや)
生年月日:1993年3月9日
所属クラブ:KRCヘンク(ベルギー)
出身高校:神奈川県立逗葉高等学校(偏差値:48)
サッカー日本代表の右サイドを快速で切り裂く伊東純也は、神奈川県にある県立逗葉高等学校の出身だ。
同校の偏差値は48。とりわけサッカーの名門校というわけではなく、この高校を選んだのは「母の母校であり、自宅から近かったから」という理由からだったという。
実際、高校のサッカー部時代は全国舞台などの目立った成績を残せず、神奈川県内の強豪校に大敗を喫することもあった。
いわゆるエリートコースとは無縁の環境だったが、伊東は推薦入試で進学した神奈川大学でその圧倒的な才能を開花させてプロ入りを果たす。
国内クラブで頭角を現したのちにヨーロッパへ渡り、瞬く間に日本代表の絶対的な主力にまで上り詰めた。
なんとなく選んだ地元の高校だったかもしれないが、伊東の出世は巡り巡って母校を救うことになる。
2023年、逗葉高は他校との統合により「逗子葉山高校」として新たなスタートを切った。その際、新校の運動部が着用するユニフォームの費用が出せないという資金難に直面したが、伊東がスタッド・ランスへ移籍した際にFIFAの規則に基づき発生した「連帯貢献金」が同校へ支払われ、その財源として活用された。
地元の一般的な公立校から世界へ羽ばたき、予期せぬ形で母校に最高の恩返しを果たした伊東。エリート街道とは異なる独自の道を歩んできたからこそ、彼は唯一無二のプレースタイルと不屈の精神を磨き上げることができたのだろう。

