FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)がついに幕を開けた。4年に1度の祭典。サッカーファンにはたまらない1ヵ月だ。しかし、日本ではイマイチ盛り上がりに欠けているように思う。その理由はなぜだろうか。
盛り上がりに欠ける?
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まず、最も大きな理由として考えられるのが対戦カードおよび日程である。
今回はアメリカ、カナダ、メキシコの3ヵ国開催であり、その代表チームが自動的にポット1に組み込まれた。しかし、いずれも本来はポット1に入るべき実力がなく、彼らのいるグループは他のグループに比較すると小粒感が否めなくなった。
その影響で、ここまでの試合日程はメキシコ代表対南アフリカ代表、韓国代表対チェコ代表、カナダ代表対ボスニア・ヘルツェゴビナ代表、アメリカ代表対パラグアイ代表と続いている。もちろん、どのカードも90分をしっかり見れば面白いのだが、一般的に興味がそそられるか、と問われれば疑問符が付く。そのため、どこか視聴者の関心が向いていない。
上記のカードのうち2試合は4時キックオフで、土日ならともかく、わざわざ平日にリアルタイムで視聴する人がどれだけいるか。「このカードならハイライトでもいいや」と思うのは当然のことかもしれない。
もちろん、出場国増加の弊害もある。これまでW杯に絡めなかった発展途上国(サッカーにおいて)が次々と出てくることで、グループ内の格差がより激しくなった。つまり、1試合1試合の価値が薄れつつあるということだ。
そして視聴環境も影響している。数年前ならすべての試合を地上波でチェックできたが、いまやそれも難しくなった。『DAZN』のみで配信されるカードも多い。
前回のカタール大会では『ABEMA』が全試合無料ライブ配信という大きなサービスを展開した。そのおかげでライト層も気軽にチェックすることができ、解説・本田圭佑というバズリコンテンツも誕生した。盛り上がりという点において大きなことだった。
それを踏まえ、前回大会などと比較すると、やはりライト層を取り込むハードルは上がっているように思える。日本ではまだ、大谷翔平が活躍すれば、そちらの関心の方が高いだろう。
とはいえ、これはあくまで“ここまで”の話である。日本時間14日にはブラジル代表対モロッコ代表があり、同15日には日本代表が初戦を迎える。そして、イングランド代表やアルゼンチン代表、ポルトガル代表も続々と出てくる。
ここからW杯本来の姿が見られることを願おう。
(文:小澤祐作)
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