オランダ戦に向けた前日会見に出席した森保一監督【写真:Getty Images】
日本代表の森保一監督が現地時間6月13日、アメリカ・テキサス州のダラス・スタジアムで、FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)グループステージ初戦のオランダ戦に向けた前日会見に出席した。カタールW杯からの4年間で積み上げてきた成長と、大会初戦に懸ける思いを語った。
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「多くの選択肢を持って戦えるようになった」日本代表の現在地
2022年のカタールW杯でドイツ、スペインを撃破しながらも、ベスト16で大会を終えた日本代表。あれから4年。森保一監督は、この北中米W杯に向けてチームが大きく成長したと語る。
「主体的にチームが機能するようにということでチームを作ってきたことは間違いないですが、その前に根幹はチームの基本戦術がある」
攻撃は名波浩コーチ、守備は齊藤俊秀コーチを中心にプレーモデルを構築。その上で選手たちが状況に応じて最適な判断を下し、ピッチ内で意思統一を図りながら戦うスタイルを磨いてきた。
「多くの選択肢を持って戦えるようになったと思います。そのうえで選手が状況に合わせてプレーを選択し、相手とのマッチアップや試合の流れの中でコミュニケーションを取って、意思統一をして主体的に戦っていく。そこがW杯に向けて成長できたところかなと思っています」
初戦で対戦するオランダについては、「フィジカルにもテクニックにも優れ、戦術的にも洗練されている」と評価。日本人選手も多くプレーするエールディビジについても言及した。
「オランダリーグ全体として、フットボールの個人戦術が確立されていると思っています。コピペをするつもりはありませんが、国としてプレーモデルを作ることは日本が発展するために必要なことだと思っています」
また、日本代表の粘り強さはどこから来るのか、問われると、こう答えた。
「日本人が世界に誇れる良さかなと思っています。日本人は1つ目標に定めたことがあれば、プロセスに勤勉にやり続ける力を持っている。サッカーで言えば、試合のスタートから終了のホイッスルが鳴るまでハードワークできる」
その姿勢は歴代の日本代表から受け継がれてきたものだという。
「日本のサッカーにおいても、W杯に出るところからW杯で勝つフェーズにつないで、今の我々がある。先人からのバトンを受け取って、目標に向かっていく。未来のW杯優勝を狙える国として力をつけるように今、戦っています」
オランダとの初戦については、「先制して勝ち切る」ことを理想に掲げた。
カタールW杯ではドイツ戦、スペイン戦ともに先制を許しながら逆転勝利を収めたが、「望んだ展開ではない」と強調する。
「できれば失点はしたくないですし、先制点を挙げて勝ち切りたい。ただ、前回のW杯のように、先に失点して劣勢の中、相手が多少油断をしてくれたり、隙を見せたりしてくれたが、すでに相手も我々のことを分析して警戒している。世界で戦う上で相手が隙を見せてくれることは、明日からのオランダ戦も含めて、まったくあり得ないと思っています」
だからこそ求められるのは、これまで積み上げてきた日本らしい戦いだ。
「これまで通り、良い守備から良い攻撃に。できるだけ失点をせず、良い守備から良い攻撃につなげたい」
中心選手の負傷離脱により決して万全とは言えない状況だが、森保監督は「今回選んだ26人が今のベストの選手だと自信を持って世界に挑みたい」と言い切った。
積み上げてきた4年間の成果をぶつける舞台が、いよいよ始まる。オランダとの初戦は、日本代表が進化した姿を示す最初の90分となる。
(取材:元川悦子、文:編集部)
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