スウェーデン代表のグレアム・ポッター監督【写真:Getty Images】
アメリカ、カナダ、メキシコの共催で行われるFIFAワールドカップ2026(北中米W杯)が日本時間6月12日に開幕した。日本と同組のスウェーデン代表は15日、チュニジア代表と初戦を戦う。2大会ぶり13回目の出場となるスウェーデン代表の指揮官を紹介する。
短期間でチームを立て直した戦術家
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スウェーデン代表を率いるのは、イングランド出身のグレアム・ポッター監督だ。
1975年生まれの51歳。現役時代はディフェンダーとしてプレーし、サウサンプトンでプレミアリーグ出場も経験した。その後は30歳で現役を引退し、指導者の道へ進んだ。
ポッター監督の名を世界に知らしめたのは、スウェーデンのエステルスンドFKでの成功だった。2011年に就任すると、4部リーグに所属していたクラブをトップリーグへ押し上げ、2017年にはスウェーデンカップ優勝を達成。その手腕が評価され、ブライトンやチェルシー、ウェストハムなどプレミアリーグのクラブでも指揮を執った。
2025年10月、ポッター監督は成績不振により退任したヨン・ダール・トマソン前監督の後任としてスウェーデン代表監督に就任した。
当時のスウェーデンは北中米W杯欧州予選で苦戦し、グループ最下位に低迷。本大会出場は極めて厳しい状況だった。
就任後は戦い方を整理。前任者が志向していたハイプレス主体のスタイルから、3バックをベースとした堅守速攻型へシフトし、セットプレーの強化にも着手した。
スウェーデンはUEFAネーションズリーグの成績によってプレーオフ出場権を確保していたが、ポッター監督はそのラストチャンスを逃さなかった。
高さを活かした攻撃と安定した守備を武器にチームを立て直し、プレーオフを勝ち抜いて北中米W杯出場権獲得へ導いている。
ポッター監督の特徴は、選手の組み合わせを細かく調整しながら最適解を探る柔軟性にある。クラブでも代表でも状況に応じて戦術を変化させることを得意としており、固定観念に縛られない采配には定評がある。
現在のスウェーデンは、ヴィクトル・ギョケレシュやアレクサンデル・イサクといった強力なアタッカー陣を擁する一方で、守備をベースとした現実的な戦い方を志向している。高さを活かしたセットプレーも大きな武器であり、一発勝負のトーナメントでは侮れない存在だ。
もっとも、課題も残る。ギョケレシュとイサクという欧州屈指のストライカーを同時起用した際、チームとして十分な成果を残せていないのも事実だ。2人の能力をどう共存させるかは、本大会でも大きなテーマとなるだろう。
窮地に陥っていたスウェーデン代表を短期間で立て直し、再び世界の舞台へ導いたポッター監督。スウェーデンと深い縁を持つイングランド人指揮官は、北中米の地で旋風を巻き起こすことができるだろうか。
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