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鈴木彩艶は気迫で物理法則を捻じ曲げた、でもブラジルに勝てなかった【ダウ90000上原の遊び心とサッカー談義 #004】

text by 編集部 photo by Shinya Tanaka,Editor
ダウ90000 上原佑太
ダウ90000 上原佑太【編集部】



 サッカーとVtuberを見るために、コントや演劇をやっている。そう語る『ダウ90000』の、そして浦和レッズファンの上原佑太さんに、ワールドカップ日本代表対ブラジル代表を振り返ってもらった。今回は日本代表、そしてパルマ所属GK鈴木彩艶について綴る。(文・上原佑太 ダウ90000)[1/1ページ]

鈴木彩艶というヒーロー

北中米W杯 ブラジル×日本 鈴木彩艶
サッカー日本代表 鈴木彩艶【写真:田中伸弥】


 ブラジル戦お疲れ様でした。そしてこの4戦、本当に本当に幸せで楽しかったです。ありがとう日本代表。

 凄く悔しい勝ち方をブラジルにされてしまいました。「ブラジル代表戦も勝って泣こうゼッ!」なんて前のコラムで書かなきゃよかった。
 
 脳裏にパラグアイとかベルギーとかクロアチアが浮かぶような、明日からはそこにブラジルが加わると思うとキーッ!とハンカチを噛む悪役令嬢になってしまいそうです。

 ふと不安になって「キーッ ハンカチ」と調べたらハンカチを噛むご令嬢が出てきました。キーッ!悔しい!インターネットはすごいですね。

 今回のブラジル戦は僕にこのフットボールチャンネルさんで色々好き勝手書かせていただく機会をくれたフットボールチャンネル編集部の内藤さんとお友達とお店に入ってみんなで応援をしていました。

 日本代表戦4試合が奇しくも「友達の家」「楽屋」「自宅」「店」と四戦四様の観戦方法になりました。

 今まで見たサッカーの試合の中で一番長く感じました。

 佐野(海舟)さんのセンセーショナル(海外サッカーのゴール集とか見てたら向こうの実況の方がよく言ってる意味は説明できないけどきっととても褒めている英単語)なゴールが割と早い時間だったこともあり、その後は事あるごとに左上の時計を見ては「えぇ、まだ5分…すら経ってない!?」となっていました。

 なんといってもこの試合のヒーローは色彩艶やかと書いて鈴木彩艶さんです。彼の経歴には浦和レッズがあります。まずはありがとう。

 しかし、浦和レッズではあまりゴールマウスを守る姿を見られていません。

 彩艶さんがいてくれたら浦和のゴールマウスは10年は安泰だね!

 などと軽口を叩いていたら、西川周作さんがずっと凄すぎて…。彩艶さんが現れる前から、そしてなんと現在もゴールマウスを安泰に導いてくれていますからね。

 代表に選ばれて日本代表になってからも浦和では出ていない時期とかあったんじゃないかなと思います。

 本当に辛い時間が長い中でも、それでも楽しんでブラジル戦を観戦出来たのは間違いなく彩艶さんのおかげだと思っています。

 後半に幾度となく飛んできたクロスボールを処理する時のあのとんでもない安心感。

 ヴィニ(シウス)さんが縦突破してきた時のあの何十秒にも感じたファーへのシュートを紙一重で触ってポストに当てさせたときの、ボールの行方を見つめる表情も印象的でした。

 あの表情のおかげでボールはきっと枠外に逸れ、日本を救ったと思います。

 この場面、僕は1人で勝手に人気テニス漫画『テニスの王子様』の人気キャラクター真田弦一郎のワンシーンを思い出していました。

 ネット際の自陣か敵陣か、ボールがどちらに落ちるかわからない場面で、「向こうに入らんかーっ!!」と、気迫で物理法則を捻じ曲げ、きわどいボールを相手コートに押し出したあの名場面です。

 そのとき、横に編集部の内藤さんもいたしすごく仲良いお友達もいたのに「ねぇ今のテニプリの真田弦一郎みたいだったよね」と言える勇気はありませんでした。

 周りに10人くらいいたけどあの瞬間だけとても1人だった。勝手に1人になるなよ。

 (ガブリエル・)マルティネッリさんの2点目も触ってましたよね。

 彩艶さんは今後どんな輝かしい存在になっていくのでしょうか。そんな彼が描くであろう、描いてくれたら嬉しい輝かしいキャリアの最初の方には浦和レッズと書かれています。本当にありがとう。

 試合後はとんでもなく重い足取りで歩いて帰りました。埼スタで負けた時は約40000人がとても重い足取りで浦和美園駅まで歩きますが、試合を観ていた東中野では1人でした。

 少し気が早いですがサッカー世界一を決める4年に1度の夢の祭典は今月20日に決勝を迎え、来月にはサッカー日本一を決める毎年やってくれる夢の祭典、この世で1番のエンターテイメントであるJリーグが始まります。

 2026年はずっと目の前にサッカーがある本当に最高の年です。それがひと区切りを迎えました。

 試合後の内田篤人さんの「また次のワールドカップとは言うけれど選手たちは今がベストだと思って、この大会が最後だと思ってる選手もいる」という言葉が突き刺さって、「ありがとう」しか言えなくなってしまいました。

 本当にありがとう日本代表。最高に楽しかったです。

(文・上原佑太 ダウ90000)

【著者プロフィール:上原佑太 (ダウ90000)】
1998年10月6日生まれ。神奈川県出身。日本大学芸術学部映画学科卒。8人組ユニット・ダウ90000のメンバーとして、演劇公演やコントライブに出演。近年は俳優としてもドラマや舞台などに活動の幅を広げている。サッカーとVTuberが好き。浦和レッズファン。

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