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「ブラジルがノルウェーに負けたのは…」板倉滉が痛感した日本代表の現在地。主将が描く4年後への道筋「それだけじゃダメだと…」【北中米W杯コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 フリーライター photo by Etsuko Motokawa
サッカー日本代表DF板倉滉(イベントKCP)
サッカー日本代表DF板倉滉【写真:元川悦子】



 ブラジル代表戦での敗退から2週間。日本代表のキャプテンを務めた板倉滉が、当時の胸の内を明かした。自身が主催するイベントで子どもたちと交流した後、キャプテン就任時に感じた重圧や、4年後へ向けた決意を率直に吐露。その言葉の端々からは、敗戦を経て見つめ直した日本代表の現在地と、さらなる高みを目指す覚悟がにじんでいる。(取材・文:元川悦子)[1/2ページ]

日本代表カルテットが猛暑の福岡で本気のプレー

サッカー日本代表DF板倉滉(イベントKCP)
「KCP」に参加したサッカー日本代表 板倉滉、谷口彰悟、冨安健洋、菅原由勢【写真:元川悦子】


 FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)ラウンド32で日本代表がブラジル代表に1−2で苦杯を喫してから2週間。日本代表のキャプテン・板倉滉が12日、自身が発起人のイベント「KCP」を福岡・ベスト電器スタジアムで開催。代表のチームメートである谷口彰悟、冨安健洋、菅原由勢とともに少年たちとボールを蹴った。

「KCP」とは「Ko Creation Project」の略で、「子供に夢を」「社会貢献活動」「日本食文化を広める」の3つを軸に板倉自身が47都道府県を巡っている活動だ。

 2022年カタールW杯後に本格始動し、これまで神奈川県、宮城県、長野県、京都府、兵庫県の6都道府県を回ってきたが、今回は九州初の試みとなった。地元出身の冨安、九州出身の谷口が参戦したこともあり、スタンドには熱心なファン・サポーターが数多く詰めかけた。

 イベントは「チーム板倉」と小学生が対戦するミニゲーム大会からスタート。気温34度という猛暑の中、目の色を変えてぶつかってくる子供たちに対し、日本代表カルテットは徐々に本気モードに突入。最終的に菅原が“大会得点王”に輝いた。

 彼は帰国直後に中村敬斗、瀬古歩夢、久保建英、鈴木唯人とともに4日間バリ島旅行に赴いたというが、そのリフレッシュ成果が大きかったのか、他のメンバー以上に猛ダッシュを繰り返し、次々とゴールを決めていた。

 試合後のスピーチでは「今日は沢山ミスしているところを見せてすみません。ミスター得点王と呼んでください」と笑顔で話し、大いに場を盛り上げていた。

「食事が喉を通らなく…」

サッカー日本代表DF板倉滉、冨安健洋、谷口彰悟、菅原由勢(イベントKCP)
トークショーを行うサッカー日本代表 板倉滉、谷口彰悟、冨安健洋、菅原由勢【写真:元川悦子】


 夕方から行われた第2部では「チーム板倉」と芸人グループ「スマイラーズ」とのゲーム、代表4人のトークショーが行われた。そのトークショーで板倉はキャプテン就任時に凄まじい緊張感に襲われていたことを初告白した。

「キャプテンになった日(6月11日)、『顔が5倍緊張している』と周りに言われ、食事が喉を通らなくなりました。(長友)佑都君に『全然腹が減らないです』と言いながら、流し込むように食事を摂りました」と彼は苦笑していた。

 壮絶なプレッシャーの中、主将の大仕事をやり遂げた板倉に対し、冨安は「滉君はキャプテンが向いていると思う。キャラクターもそうだし、周りの選手の意見も聞きながら、自分の言うべきこともしっかり言えるので」と最大級の賛辞を贈った。

 年長の谷口も「滉は本当にリーダーに向いている」と太鼓判を押しており、板倉のキャプテンはこの先も続きそうな気配だ。

「そこはみなさんに知ってもらいたい」

サッカー日本代表DF板倉滉(イベントKCP)
サッカー日本代表DF板倉滉【写真:元川悦子】


「キャプテンとして伝えたいことの1つは、今回の日本代表が本当にチームとして同じ方向を見て戦っていたこと。それは改めて振り返っても強く感じるところです。

 ラウンド32に挑む前は、相手がブラジルであろうと、次にニューヨークに行っているイメージしかなかったので、負けた時に『まさかここで終わるのか』という気持ちしかなかったですね。

『ワンチームで戦う』とか『チーム一丸』って言葉で言うと簡単そうに見えますけど、それを作るのはなかなか難しい。試合に出る選手もいれば、出られない選手もいて、いろんな思いがありますから。でも今回はメンバー全員が『目の前の試合に勝つんだ』ということだけにフォーカスしていた。そこはみなさんに知ってもらいたいところです」

 イベント後、記者会見にのぞんだ板倉は、大役を務めて感じたことをストレートに吐露した。『一体感』や『結束力』が日本最大の武器であることを、日本サッカーの未来を担う子供たちに伝えたいと強く感じたからこそ、あえてこんな話をしたのだろう。

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