
日本代表GK鈴木彩艶【写真:Getty Images】
移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ記者は自身のXで、PSGがパルマと、日本代表GK鈴木彩艶の獲得で原則合意したと伝えた。移籍金は総額3500万ユーロで、加入後はユベントスへ期限付き移籍する可能性があるという。
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PSGへ移籍しながら、なぜユベントスへ向かうのか
ロマーノ記者は「PSGはパルマと鈴木彩艶の獲得で原則合意した。Here we go!」と投稿。PSGは鈴木を将来に向けた補強と位置づけており、継続的に出場機会を得られるよう期限付き移籍を検討していると説明した。移籍先はユベントスが最有力だが、同クラブはまだ最終判断を下していないという。
PSGにはロシア代表GKマトベイ・サフォノフと、フランス代表GKリュカ・シュヴァリエがいる。仏紙『レキップ』によると、2025年夏に約4000万ユーロで加入したシュヴァリエはジャンルイジ・ドンナルンマの後継として正GKを任されたものの、半年ほどでサフォノフに定位置を奪われた。2026年1月23日以降は公式戦に出場しておらず、現在はサフォノフが序列で上回っている。
同紙は、PSGが鈴木を将来への投資と位置づけ、ユベントスへ期限付き移籍した場合は1年後に自軍でプレーさせる構想だと報じた。
つまり、鈴木は今すぐPSGの正GKを争うための補強ではない。シュヴァリエとサフォノフはいずれも残留を望んでいるが、同紙は鈴木が戻る時点でどちらかが退団している可能性があると指摘した。
スパレッティ監督が評価するロングキック
そこで浮上したのがユベントスである。同クラブは2025/26シーズンの終盤にGKの序列の変動が起こった。その後、セリエAで6位に終わってUEFAチャンピオンズリーグ出場権を逃しており、2026年夏は正GKの刷新を補強の優先事項に掲げている。
伊紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』は7月25日、ユベントスがディ・グレゴリオに代わる新たな正GKを探しており、鈴木がルチアーノ・スパレッティ監督の最優先候補だと報じた。
同監督は、相手のプレスを回避できる鈴木のロングキックを評価しているという。加入が実現すれば、控えとしてではなく正GKとして迎えられる構想だ。
伊紙『コリエレ・デロ・スポルト』によると、検討されているのは買い取りオプションを付けない1年間の期限付き移籍だ。ユベントスは3500万ユーロを負担せずに正GK候補を確保でき、PSGは1年後に鈴木を呼び戻せる。両クラブの事情が重なって生まれる移籍と言える。
ボーナスを含む総額3500万ユーロが満額に達すれば、2019年に移籍した中島翔哉と並ぶ日本人歴代最高額となる。また英メディア『Football365』がまとめたGKの移籍金ランキングでは、同額のヤスパー・シレッセンが9位に入っており、鈴木も9位相当となる。
GK、それも日本人選手に3500万ユーロという評価が付いた今回の移籍は異例の事態だ。来年以降PSGで主力になる可能性があるのはもちろんすごいが、今夏からユーベの正守護神になれる見込みというのも歴史的な偉業だ。日本サッカーの時代が変わったことを改めて感じさせられる一件である。
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