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J1 7時間前

17年ぶりのJ1で開幕3連敗。ジェフ千葉・石尾陸登が感じた差「常にパスコースがある」【コラム】

シリーズ:コラム text by 石田達也 フリーライター photo by 三原充史(Atsushi Mihara), Getty Images
石尾陸登 ジェフ千葉
ジェフユナイテッド千葉でプレーする石尾陸登【写真:Getty Images】



 17年ぶりにJ1リーグの舞台を戦うジェフユナイテッド千葉は開幕3連敗。FC東京戦で2026/27シーズン初先発を果たした石尾陸登は、最終ラインならどこでもこなせるポリバレントな存在だ。セットプレーとボール保持に課題を抱えるチームの背番号39に、敗戦の中で掴んだ手応えを聞いた。(取材・文:石田達也)[1/2ページ]

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【2026/27明治安田J1リーグ第3節】
2026年8月21日 FC東京 2-0 ジェフユナイテッド千葉
(MUFGスタジアム)

小林慶行監督が試合後に語った「トライしていきたい」部分

小林慶行監督
ジェフ千葉を率いる小林慶行監督【写真:Getty Images】


 5万2200人もの大観衆が足を運んだMUFGスタジアム(国立競技場)でのFC東京とジェフユナイテッド千葉の未勝利同士の対決は赤青に軍配が上がった。

 敗戦の将となった小林慶行監督はこの一戦を次のように振り返る。

「数多くのチャンスを作られながら前半を無失点で折り返したところは、選手たちが粘り強くやってくれました。

 ゲームを通して相手の圧力を相当に感じながらも長いボールからのチャンスを窺っていましたけど、ただ相手をしっかりと見て、もう少し自分たちで主体的に前進するところ、自分たちのボールを保持する時間を持つ部分にトライしていきたいと感じています」

 開幕からの2試合を3バックで臨んでいた千葉は、コンディション面で出遅れていた石尾陸登と日高大が戦列に復帰。フル出場への見通しが立ったこともあり、ここまで積み上げてきた4バックで挑んだ。

 右SBの石尾は、縦方向を意識しながら右SH田中和樹と連係し敵陣に向かう。11分に縦パスをカットしボールを味方へとつなぎ前進させていくと、30分にはセカンドボールを回収した田中からのボールを受けた石尾が前線にパスを送る。

 石川大地がターンをしながらスルーパスを入れるとペナルティーエリアまで走り込んだ石尾が右足ループシュートを放ったが、これは惜しくもクロスバー。両手で頭を抱えた直後に線審のフラッグが上がりオフサイド判定となった。

「ああいうところで細かい技術が…」

安斎颯馬 FC東京
FC東京の2点目をあげた安斎颯馬【写真:三原充史(Atsushi Mihara)】


 石尾は「キーパーの位置もしっかり見えていて冷静にプレーできていたのは、自分としては落ち着いているな、という感じでした」と話す。

 その上で「ああいうところで細かい技術が出てくるので、オフサイドだったとしても、ちゃんと決められるように、もっと細かいところを意識していきたいと思います」と続けた。

 しかし、FC東京のアレクサンダー・ショルツと稲村隼翔のCBコンビにボールを運ばれる場面やパスを通される場面が目立ってくると、主導権を握られて守勢に回った。35分、39分、40分と続けざまにシュートを打たれるも守備ブロックを固めて失点を許さず、前半をスコアレスのままハーフタイムを迎えた。

 守備でエネルギーを削られ、攻撃に出ていくパワーが目減りすると、72分にはCKの流れから、こぼれ球を高宇洋に捻じ込まれ先制点を奪われる。

 さらに85分にはキム・スンギュのロングキックから仲川輝人にわたり、39番のクロスに反応した安斎颯馬にヘディングシュートを打たれ、2失点目を許した。そのまま0-2で試合終了のホイッスルが鳴った。

 開幕から3試合、千葉はセットプレーからピンチを招いており、それが失点に直結している。

「全然もっといけるんじゃないかなと」

石尾陸登 ベガルタ仙台
ベガルタ仙台時代の石尾陸登【写真:Getty Images】


「前半を耐えたところまでは良かったんですけど、セットプレーの場面で相手にこぼれましたが、隙間をすり抜けて失点することが多い。ああいったセットプレーでも足を止めてはいけないと改めて思いました」

 そう語る石尾は、客観的にピッチを俯瞰する中であることに気づいた。

「J1のチームは距離感が良いし、常にパスコースがある。そこは見習うべきところ」だと話し、一方で「心は熱くても、頭はもっと冷静に、攻撃は今のままで、みんなが本当に自信を持ってやれれば、全然もっといけるんじゃないかなと思います」と手応えを掴んだ。

そして自分自身に、こう語りかける。

「チームの焦りを落ち着かせることができるんじゃないかなと思うので、もう少しボールを受けて、起点じゃないですけど、チームを落ち着かせられるような選手になりたいと思います」

 J1リーグ初挑戦となる石尾は愛知県生まれ岐阜県多治見市育ち。小さい頃から親元を離れJFAアカデミー福島から仙台大学に進み、2024年にベガルタ仙台に加入するとコンスタントに試合に出場した。

 “左右遜色のないキックや推進力のあるドリブル、ビルドアップの出口となるプレー”を買われ、2026年に千葉に完全移籍を果たした。

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