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マリオ・オルナト

ボスマン判決の功罪。移動の自由獲得と自国選手の減少。サッカー界に侵入した過激なほどの自由主義【特集:ボスマン判決、20年後の風景】

現在のフットボール界では、所属クラブとの契約満了まで6ヶ月未満となった選手は他クラブと自由に契約交渉ができ、EU域内であれば、EU加盟国の国籍をもつ選手は外国人枠から除外されるようになっている。この制度をもたらしたのが、ジャン=マルク・ボスマンが起こした裁判だ。今回は、ボスマン判決から20年が経過した今日、改めてこの「事件」と現代サッカーについて考え直すべく『フットボール批評issue10』(カンゼン)に抄訳で転載されたスペイン・パネンカ誌の特集企画を、3度にわたって全文掲載でお届けする。今回は、ボスマン判決がクラブ・選手に与えた影響について考察したコラムを掲載する。(取材・文:マリオ・オルナト【スペイン】、翻訳:江間慎一郎)

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