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日本代表 11年前

いよいよ開幕ビーチサッカーW杯。ラモス・ジャパンはタヒチで“日本旋風”を巻き起こせるか?

text by 河治良幸

注目の選手は誰か?

 GKを含む5対5で行われるビーチサッカー。下が砂であるため、オーバーヘッドなどアクロバティックなプレーも多く見られるが、どこからでもゴールを決められるため、時にGKが直接ゴールを狙うこともしばしばだ。

 日本代表はラモス監督が「アジア・ナンバー1のピヴォ」と認める山内悠誠を筆頭に、経験豊富な河原塚、身体能力の高い松田圭佑と得点感覚に優れるピヴォを揃えるが、アラ、フィクソ、GKの全員でゴールを奪いに行く意識が求められる。

 その意味でもフィクソのポジションから日本の攻撃を作る茂怜羅オズの存在は大きいが、今月7日にお台場で行われたスイス戦で足首を負傷。回復に向かってはいるものの、右足の甲に負傷を抱える槙野真二と共に別メニューで調整を行うなど、万全でロシアと戦うのは難しい状態だ。

 オズは相手のピヴォから自由を奪う部分でも重要な役割を担っており、槙野も主にフィクソのポジションで守備を支える選手だ。槙野は「試合に出ることは可能だと思う。ただ蹴ってみて、その後の影響があるかもしれない」と語る。オズにしても、ロシア戦で無理をして何かあれば、残りのパラグアイ戦、コートジボワール戦、さらには決勝トーナメントに尾を引いてしまう。

 破壊的な攻撃力とシュート力を誇るロシアから勝利を奪うために、2人の力があれば心強いことは間違いないが、統率力に優れる田畑輝樹を中心に出場した選手が団結して、第3ピリオドの終了ブザーが鳴るまで、勝利を目指して戦い抜くことが求められる。

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