バイエルン・ミュンヘンのカール=ハインツ・ルンメニゲCEOは、現地時間3日のイタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』で、今年1月にインテルにレンタル移籍したMFシェルダン・シャキリに対してイングランドからより好条件のオファーがあったことを明かしている。

　シャキリは、ジョゼップ・グアルディオラ監督からの信頼を得られず、出場機会を求め1月にインテルに移籍。今季終了までのレンタルで、買取オプションが含まれており、その額はおよそ1500万ユーロ（約21億円）と言われている。

　ルンメニゲCEOは同紙に対し「もしイングランドへ移籍していれば、我々はもっと多くの金額を得ることが出来た」と、さらに高額のオファーがあったことを明かした。

　しかし、同CEOは「インテルの方が確かに割り引かれていた。プレミアリーグからのいくつかのオファーがあったが、私はインテルに行くことを勧めた」と、自身も現役時代にプレー経験があるクラブを推薦したようだ。

　シャキリは、インテル移籍以降リーグ9試合に出場し、1得点を記録。先発が6試合と、得点は少ないが、主力として出場機会は十分に得ることが出来ている。

　この活躍にルンメニゲCEOは「シャキリはインテルで大きく運を引き寄せた。彼はまだ若く、そして高いクオリティーを持っている。違いを生み出すことのできる選手だ」と、移籍が成功したことを喜んでいる。

　さらに「もし、彼が環境に慣れることが出来れば、より良いパフォーマンスを出せるだろう」と、今後の活躍を期待した。

　インテルはこのシャキリの活躍でおそらく夏に買取オプションを行使するとみられており、ルンメニゲCEOは少し複雑な気分だろう。

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