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ドルトムントのEL突破に暗雲? 香川同僚に紛争当事国のビザ不許可問題が浮上

text by 編集部 photo by Getty Images

ドルトムントのEL突破に暗雲? 香川同僚に紛争当事国のビザ不許可問題が浮上
ドルトムントに所属するMFムヒタリアン【写真:Getty Images】

 ボルシア・ドルトムントに所属するアルメニア代表のMFヘンリク・ムヒタリアン(26)が、10月22日にアウェイで行われるヨーロッパリーグ(EL)グループステージ第3節のカバラ戦に帯同できない可能性が浮上している。

 日本代表のMF香川真司も所属するドルトムントは、28日に行われた2015/16シーズンのEL組み合わせ抽選会で、PAOK(ギリシャ)、クラスノダール(ロシア)、カバラ(アゼルバイジャン)と同じグループCに入ることが決定した。

 独紙『ビルト』によると、ムリタリアンの祖国アルメニアは、カバラの本拠地があるアゼルバイジャンと、ナゴルノ・カラバフ自治州の帰属をめぐる抗争が絶えず、1988年から二国間紛争に発展。1994年に停戦協定が発効されて紛争は沈静化したものの、アルメニア軍がアゼルバイジャン領土の20%を占領し、アゼルバイジャン人避難民も帰還の展望を絶たれたままなため、アゼルバイジャンがアルメニア人であるムヒタリアンに滞在ビザが発行しない可能性が高いと報じられている。

 ドルトムントのザシャ・フリッゲ広報部長は『Sport 1』を通じて「それが現実のものにならないよう願う。ムヒタリアンは数週間前から見事なパフォーマンスを見せており、我々にとって最も重要な選手の1人だ」とコメントし、アゼルバイジャンに滞在ビザの支給を呼びかけた。

 なお、ムリタリアンは今季、直近の公式戦7試合で6ゴール8アシストを記録しており、ブンデスリーガではチームの開幕2連勝に大きく貢献している。

【了】

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