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マンU、ファン・ハール体制は風前の灯火。大金投下も…将来なき“大型補強”【欧州主要クラブ中間査定】

2015/16シーズンの欧州サッカーも前半戦を終えた。タイトル獲得や昨季からの巻き返しなど様々な思惑を抱えていた各クラブだが、その戦いぶりはどのようなものだったのだろうか。今回はマンチェスター・ユナイテッドを振り返る。

シリーズ:欧州主要クラブ中間査定 text by 編集部 photo by Getty Images

夏の移籍市場で210億円もの大金を投下

マンU、ファン・ハール体制は風前の灯火。大金投下も…将来なき“大型補強”【欧州主要クラブ中間査定】
3600万ポンド(約69億円)で獲得したアントニー・マルシアル【写真:Getty Images】

 ルイス・ファン・ハール体制2年目となった今季は、夏の移籍市場でおよそ1億1100万ポンド(約210億円)もの資金を投下。バスティアン・シュバインシュタイガー、アントニー・マルシアル、メンフィス・デパイら6選手を獲得した。

 大金を叩いて戦力を増強した一方で、センターバックの獲得は失敗している。レアル・マドリーのセルヒオ・ラモスやドルトムントのマッツ・フンメルスには熱心に関心を寄せていたが、結局彼らが首を縦に降ることはなかった。

 それでところか、ジョニー・エバンスをウェスト・ブロムウィッチに売却してしまい、単純に頭数を減らしてしまう事態に。今季はダレイ・ブリントをセンターバックにコンバートしたことで難を凌いでいるが、急造感は否めない。

 また、センターフォワードも獲得できなかったことは痛い。ウェイン・ルーニーや新加入のマルシアル、デパイはいずれも生粋の“9番”タイプではなく、前線の攻撃力に迫力を欠く。

 一度はマドリー移籍で合意していたダビド・デ・ヘアの流出を阻止することに成功したが、投資金額に見合った補強ができたかと言われれば疑問が残る。

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