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白熱のノースロンドンダービーは痛み分け。首位レスターとの差は埋まらず

text by 編集部 photo by Getty Images

ノースロンドンダービー
注目のノースロンドンダービーはドロー決着【写真:Getty Images】

【トッテナム 2-2 アーセナル プレミアリーグ第29節】

 プレミアリーグ第29節が現地時間5日に行われ、優勝争い真っ只中のトッテナムとアーセナルが「ノースロンドンダービー」に臨んだ。

 不動の守護神チェフが不在のアーセナルはGKにオスピナを起用。ジルーとウォルコットはベンチスタートとなった。一方のトッテナムは現状のベスト布陣でライバルを迎え撃つ。

 前半はややトッテナムペースで進んでいたが、ラムジーが1つのプレーで流れを変える。39分、左サイドから流れたボールをベジェリンが素早く折り返し、最後は詰めていたラムジーがかかとでフリックしてGKロリスの守るゴールを撃ち抜いた。

 主導権を握られながら1点リードで後半を迎えたアーセナルに悲劇が襲いかかる。55分、前半も警告を受けていたコクランが2枚目のイエローカードを提示されて退場に。残り35分間を10人で戦わねばならなくなってしまった。

 すると勢いづいたトッテナムは猛攻を仕掛ける。60分にアルデルヴァイレルトのゴールで同点に追いつくと、直後の62分、左サイドの深い位置でアリのヒールパスを受けたケインが角度のきついところから見事なカーブシュートで逆転ゴールを沈めた。

 優勝戦線に踏みとどまるためにも負けられないアーセナルは、数的不利でもポゼッション率を高めて前に出る。そしてその積極性が実った。76分、A・サンチェスが出場12試合ぶりのゴールを決めて2-2のタイスコアとする。

 しかし両チームとも3点目を奪えず、試合終了の笛が吹かれた。首位レスターとの差は1ポイントずつ縮まったが、暫定のため再び突き放される可能性が大いにある。優勝を目指すトッテナムとアーセナルにとってあまりにも痛い”痛み分け”となってしまった。

【得点者】
39分 0-1 ラムジー(アーセナル)
60分 1-1 アルデルヴァイレルト(トッテナム)
62分 2-1 ケイン(トッテナム)
76分 2-2 A・サンチェス(アーセナル)

【了】

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