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リバプール期待の若手2人が流出。トップデビュー済みも契約延長に応じず

text by 編集部 photo by Getty Images

リバプール
ロシター(左)とシンクレア(右)がリバプールを退団【写真:Getty Images】

 若手育成に定評のあるユルゲン・クロップ監督が率いるリバプールだが、来季に向けて将来有望な若手を2人も失ってしまった。

 すでにトップチームで公式戦出場経験のあるFWジェローム・シンクレアとMFジョーダン・ロシターが今季限りでのリバプール退団を決断している。

 19歳のシンクレアはワトフォードと4年契約で合意に至ったようだ。クラブからの公式発表はないが、選手のマネジメントを担当するコロッサル・スポーツ社がインスタグラム上で明らかにしている。

 2012年に当時16歳でトップチームデビューを果たすなど将来を嘱望されていたシンクレアだが、今季は控えメンバーに出場機会が与えられたリーグ終盤戦でも出番が訪れず、公式戦出場は国内カップ戦2試合のみだった。

 それでもリバプール側はシンクレアの才能を高く評価しており、今夏で切れる契約の延長をオファーしていたが選手本人に拒否されてしまった。結局ワルテル・マッツァーリ新監督が就任するワトフォードに将来の主力候補を奪われてしまっている。

 一方、ロシターは来季からスコットランド1部に復帰する名門レンジャーズへ移籍することが決まった。先週15日に新天地での4年契約が発表されている。

 6歳からリバプールに在籍し、2014年にトップチームデビューを果たした19歳は“ジェラード2世”として大きな期待を背負っていた。しかしなかなかチャンスは回ってこず、今季のリーグ戦出場はわずか14分間にとどまっていた。

 ロシターもシンクレアと同じく契約延長交渉がもつれて満了を迎えるタイミングだったため、移籍金は発生しない。近い将来主力を担うと見られていた有望株を一気に2人も失ってしまったリバプール。今季終盤は彼らのような次世代の若者達にチャンスを与えていたが、実力を正当に評価しなければ今後も同じような才能の流出が続くかもしれない。

【了】

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