サンプドリアのアントニオ・カッサーノ【写真:Getty Images】
イタリアのMr.問題児ことアントニオ・カッサーノが、再び放浪の身となってしまうようだ。6日付のイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が報じている。
サンプドリアのマッシモ・フェレーロ会長は先日「彼にはチャンスがあったんだ。今はもうここでの彼の物語は幕を閉じたと思っているよ」とカッサーノの退団を示唆するような発言をして周囲を驚かしていた。そして、今季から同クラブを率いることになったマルコ・ジャンパオロ氏の就任発表記者会見で先日の発言の裏付けをしている。
「我々は紳士なんだ。将来のための合意を見つけるつもりだよ。彼は一流の選手だとはいえ、情熱的な若い選手に期待するジャンパオロのアイデアとはあまり合いそうにないね。アントニオは彼をここへ連れて来た私の苦労を高く評価してくれたよ。しかし今が潮時なんだ」
カッサーノは2007年の8月から3年半サンプドリアに在籍した。2010年の10月に当時の故リカルド・ガッローネ前会長と口論したことでクラブから謹慎処分を受け、謝罪も拒否したことからクラブから契約解除が通達されている。
そして昨年の8月に長年の求愛が実って再び古巣へと戻って来た。しかし24試合に出場するも得点は僅かに2点と期待されたような結果は出せず、さらに今年の5月に行われたジェノアとのダービーでは、完敗した後にフェレーロ会長の右腕とされる顧問弁護士と激しい口喧嘩をしている。
サンプドリアとの契約はまだ1年間残っているが、カッサーノは再び退団することになるのだろうか。
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