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セリエA、水分補給のためにタイムアウトを採用。W杯を除き公式戦では世界初

text by 編集部 photo by Getty Images

ユベントス
タイムアウト中に水分を補給するユベントスの選手たち【写真:Getty Images】

 非公式戦や2014年にブラジルで開催されたワールドカップ(W杯)を除き、セリエAで世界初めてタイムアウトが採用された。27日付のイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が報じている。

 現地時間27日に行われたイタリア・セリエA第2節でユベントスとラツィオが対戦した。前半の28分、この試合の主審を務めていたマルコ・グイダレフェリーがタイムアウトを採用し、試合を一時中断。そこで両チームの選手たち全員がベンチ付近へと戻り、水分を補給している。

 イタリアのプロサッカーリーグ運営団体レガ・カルチョは、8月の暑さを考慮し、同月に行われる第1節と第2節の全試合をナイターゲームにすることに決定。その内4試合のみ現地時間の18時から試合が開始することになっている。

 この試合が行われた当時のローマの気温は29度。湿度も49%と、1994年にアメリカ合衆国で開催されたW杯や2014年にブラジルで開催されたW杯と比べてそこまで標準を上回りすぎるほどの蒸し暑さではない。

 しかしラツィオのシモーネ・インザーギ監督がグイダ主審にタイムアウトを要求すると、同主審は承諾。さらに、ハーフタイムの時間を15分から18分以上にまで延長する決断もしている。

 2014年のW杯ブラジル大会や夏季プレシーズンマッチを除き、公式戦でタイムアウトが採用されたのはこの試合が世界初めてとなる。今回の採用は、本格的にサッカーにもタイムアウト制が導入されるための今後の模範となるかもしれない。

【了】

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