進む秋春制へのシーズン移行。雪国クラブの負担を無視していいのか?

2013年03月24日(Sun)8時04分配信

text by 鈴木康浩 photo Yasuhiro Suzuki
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はっきり見えないウィンターブレイク期間

 秋春制=冬にサッカーをやる。積雪地では絶対に無理。長年の議論に辟易しているのか、もはや、そんな条件反射的な抵抗を感じた。

 日本サッカー協会が提案している秋春制への移行は、逆に欧州が春秋制への移行を検討する動きが出てきたため、先日、Jリーグの戦略会議が今年5月の結論提示を先延ばししたばかり。このテーマは、これまでの長年の議論が白紙撤回される可能性があるほど大きな転換点を迎えている。

 ただし、白紙撤回されたわけではない。現状の有力案について積雪地のクラブの立場になって考えてみたい。


3月9日、札幌市内の情景【写真:鈴木康浩】

 秋春制移行の有力案は、そもそもチーム数や試合数の削減なくして成り立たない話なのだが、問題点の1つは、ウィンターブレイク期間がはっきりと見えないということ。現地のサポーターや関係者らの話を踏まえれば明白で、「冬季の試合開催は実質不可能」。

 札幌も、山形も、新潟も、初雪の観測は例年11月下旬から。一度で50センチから1メートルは積もるわけだ。それから2月下旬までたっぷりと雪が降り続くため、「12月から2月まで3カ月間のブレイクは必要」。

 ちなみに札幌ドームの天然芝は屋外で養生するため、ひとたび積雪があれば使用不可になる。今季のホーム開幕戦の直前にも、例年同様、クラブスタッフとサポーターが総出で除雪作業を行った。そうして試合当日は暴風雪という荒天に見舞われたわけだ。

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