進む秋春制へのシーズン移行。雪国クラブの負担を無視していいのか?

2013年03月24日(Sun)8時04分配信

text by 鈴木康浩 photo Yasuhiro Suzuki
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シーズン移行には資金援助は不可欠だ

 ウィンターブレイクはオフではないのだから、その間チームはトレーニングをする必要がある。もし12月上旬からキャンプに出たならばその費用はどう捻出するのか。また、チームが長期間のキャンプに出ている間、クラブは選手たちを起用した集客プロモーションを打てない。ホームタウン活動も皆無になる。

 ならばと、チームがホームタウンに残ってトレーニングしようにも、降雪に関係なく、紅白戦形式のトレーニングができるほどの屋内練習施設は現状ない。それらのハードの整備費用はどれほどになるのか。いずれにしても、協会やJリーグの資金援助は不可欠だ。

 そもそも春秋制の今でさえ、積雪地のクラブのサポーターはハンデを負っている。毎年1月中旬に新加入選手のお披露目がなされたあと、チームはキャンプに出てしまい、開幕直前にホームに帰ってくる、という流れ。

 プレシーズンに練習を覗いたり、トレーニングマッチを眺めたり、プレシーズンマッチから今季の行方を占ったりしながら開幕戦を心待ちにする。そんな他の地域のサポーターが当たり前のように享受している楽しみを享受できていない。

 秋春制への移行はそれらを改善するどころか悪化させる可能性が高い。たとえ協会側に、FIFAやAFCとの兼ね合いがあって秋春制への移行は不可避との事情があるにせよ、積雪地のクラブやチームやサポーターにさらなる負担を課し、いびつで不公平なJリーグに成り下がることはあってはならない。このテーマについては引き続き追いかけていきたい。

【了】

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