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Jリーグ 11年前

ダービーは初の上位決戦。大宮の堅守を突き崩し、浦和がリーグ制覇へ前進する

text by 川岸和久 photo by Kenzaburo Matsuoka

大宮の堅守を崩すことができるか?

 相手となる大宮も好調でリーグの順位は3位。2位と3位の直接対決は、シーズン序盤ながら優勝争いに繋がる一戦として注目を集めている。

 2011年の第29節では浦和14位、大宮15位という並びで残留がかかった試合を行ったチーム同士が、わずか2年後に上位対決を行うとは、まったく予想できなかった。2年前の試合では、浦和が主導権を握りながらラファエルのゴールに沈められた。

 現在の大宮は、昨シーズン24節の浦和戦ドローから始まったシーズン無敗記録を17にまで伸ばした負けないチームである。浦和からすれば、堅固な守備をベースに切り替えの早いサッカーで少ないチャンスをものにする大宮との相性は決していいとは言えない。

 2年前の敗戦でもそうだったように、引いた相手に主導権を握りながら、攻めあぐねる場面を幾度と無く繰り返してきた。しかし今年のチームは焦ることなくじっくりと回して、両サイドでも中央でも、また前線でも最終ラインからでも、とにかくどこからでも攻撃を数多く仕掛けるチームになりつつある。

 堅守の好チームを、浦和の攻撃陣がどのように崩していくかは、今シーズンを占う上でも大きなポイントになる。

「ダービーは内容ももちろん大事かもしれないですけど、一番はやっぱり結果が大事」と語る森脇。

 本人にとって初のダービーマッチだが、この試合がいつも以上に結果を求められる試合であることを理解しているようだ。ダービーの借りはダービーでしか返せない。ここ2年間の借りを返す日はすぐそこだ。

【了】

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