最後まで未完成だったマンチェスター・ユナイテッドがリーグ戦で独走できた理由

2013年04月25日(Thu)10時17分配信

text by 斎藤史隆 photo Kazhito Yamada / Kaz Photography
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ライバルの出遅れに助けられた面も

 当然のことであるが、他チームがあまりにも取りこぼしが多かったということだ。例えばシティはオフに大きな戦力の上積みはなくシーズンに突入。勝つべき試合で引き分け、引き分けるべき一戦を落とすなどして、優勝争いから後退していった。

 昨季の欧州王者チェルシーはどうだったか。アザールやオスカルといった才能ある攻撃陣を加え、序盤では首位に立ったが、ディ・マテオを監督から解任するなどピッチ外での騒動の方が注目を集める結果になった。

 そういった点を考えると、今季のユナイテッドが順位表の示すほど圧倒的な力を持ったチームだったのかという点に疑問が残る。過去10年を見ると、無敗で王者に輝いた03-04シーズンのアーセナル、モウリーニョが監督に就任した初年度に優勝した04-05シーズンのチェルシーは「歴代最強か」という論争を巻き起こすのにふさわしいチームだった。

 ユナイテッドの過去を振り返っても、98-99シーズンに3冠を達成したチームが存在する。単純に2位のシティに現時点で勝ち点16の差を付けているからといって、歴代の優勝チーム以上と判断するのは早計だろう。

 しかし、ファーガソン監督は話す。

「チームの中心は若い選手がそろっている。今後はもっと良くなるはずだ」

 現在のチームは発展途上ということだが、そちらの方が今季のユナイテッドを正確に表しているように思える。同時にファーガソン監督の言葉が正しいのであるならば、来季はどのような戦いを見せるのかも楽しみになってくる。そんな20度目の優勝であった。

【了】

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