ブレーメン移籍を断った柿谷曜一朗 Jの舞台で見せた欧州レベルの“動きの質”

18日の試合で柏レイソルを3-1と下したセレッソ大阪。アウェイでの逆転劇の立役者はエースの柿谷曜一朗だ。彼のプレーは何が優れているのか? そして自身が描き出す将来像とは?

2013年05月19日(Sun)8時46分配信

text by 植田路生 photo Kenzaburo Matsuoka
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半歩早い柿谷の動き

 格が違うとはまさにこのことだろう。

 18日、柏レイソルとのアウェイゲームに挑んだセレッソ大阪。3-1の逆転勝ちの立役者がエースナンバー8を背負う柿谷曜一朗だ。同点ゴールを生んだFKを獲得し、後半には2点を叩き込んだ。

 前半は完全に柏のペースでセレッソはまったくいいところがなかった。自陣に押し込まれ、パスもつながらない。だが、柿谷の動きの質だけは他を凌駕していた。特筆すべきは、裏への動き出しだ。

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柿谷曜一朗【写真:松岡健三郎】

 すべてが半歩早かった。ゴール前では柏のDF2人が柿谷を見ていたが、味方選手がペナルティエリア付近でボールを持つと、駆け引きし、裏へ動き出す。たった半歩ではあるが、引き剥がすことができれば、一瞬でフリーの状態に。パスこそつながらなかったものの、危険な状態はつくり出していた。

 動きの質としては香川真司に近いものがある。いいパサーがいれば彼の良さはもっと引き出されるはずだ。ドルトムント時代、香川はシャヒンという彼を活かしてくれる選手に恵まれ、得点を量産した。

 柿谷にはドイツのニュルンベルク移籍の噂がある。仮に同チームへ加入することになれば、司令塔としてゲームをコントロールする清武弘嗣のパスから柿谷がゴールへ叩き込む――そんな青写真が描き出せそうな出来だった。

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