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Jリーグ 11年前

戦力ダウンをカバーできない可能性も? 遠藤と今野が離脱するガンバが抱える不安材料

一時期の不調を脱却し、本来の力を発揮しつつあるガンバ大阪。だが、6月に向けて不安材料がある。遠藤と今野が代表戦で離脱するからだ。J1と違い、コンフェデ期間も試合のあるJ2。ガンバは苦しい時期を乗り越えることができるか?

text by 下薗昌記 photo by Kenzaburo Matsuoka

成長著しい内田達也

 福岡戦に続いて2列目で起用されたパウリーニョの2得点を含めて、今季チーム最多の5得点を奪って、群馬に圧勝したG大阪。今季初黒星を喫した神戸戦の反省を生かしたカウンター対策と、新布陣は2連勝という結果をもたらした。

「攻撃はみずもの。突然取れなくなることもあるし、今日も後3点ぐらいは取れた」。長谷川健太監督は、安易に合格点を与えようとはしないものの、福岡戦を含めれば2試合で計8得点。群馬戦の5得点で得点数でもリーグ最多に浮上し、他チームが羨む前線のタレントは本来の力を発揮しつつある。

 好調な時ほど、筋肉系のトラブルでチームを離れがちなパウリーニョが今後も「安定稼働」するならば、「パウロ(パウリーニョ)を生かすボールの動かし方を考えている」と話す二川孝広とのホットライン(群馬戦でも2アシストと二人の関係性は良好だ)は常に相手チームの脅威になるだろう。

 ただ、群馬戦の快勝の影に、6月以降チームが抱えるであろう不安材料が確かに見え隠れした。

 愛媛戦を最後にチームを離れる遠藤保仁と今野泰幸不在時のボランチ問題だ。

 神戸戦では、相手の激しいプレスもあってミスも目立った内田達也は、福岡戦と群馬戦を見る限り、独り立ちの目処が付きつつある。「今日ぐらいプレスが緩ければ、やれて当然。ガンバのボランチとしてはもっとやらないといけない」とクレバーな内田だけに、一向に満足感は見せない。2試合続けて内田の縦パスがスイッチとなって得点が生まれるなど、攻撃面でも積極性が見えている。

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