フットボール批評オンライン

下薗昌記

1971年大阪市生まれ。サンパウロ州スポーツ記者協会員。Jornalista esportivo 大阪外国語大学でポルトガル語専攻。朝日新聞記者を経てブラジルに移住し永住権取得。現地取材を含め年150試合は南米サッカーを観る。日テレG+では南米サッカーの解説も。サンパウロFCを愛する。「エルゴラッソ」ガンバ大阪担当。

王国ブラジルが目指すは優勝のみ。4年前は自国開催も1-7惨敗で敗退、今こそ屈辱の払拭へ【ロシアW杯全32チーム紹介】

6月14日に開幕する2018FIFAワールドカップロシア。グループリーグの組み合わせも決定し、本大会に向けて期待感は高まるばかりだ。4年に一度開催されるサッカーの祭典には各大陸予選を勝ち抜いた32チームが参加する。フットボールチャンネルでは、その全チームを紹介していきたい。今回はグループEのブラジル代表を取り上げる。(文:下薗昌記)

宮本恒靖が断言、W杯の成功を左右する重大要素。「半分以上の重要性がある」環境整備

ガンバ大阪の宮本恒靖U-23監督は2002年日韓大会、2006年ドイツ大会で主将を務めただけでなく、2014年のブラジル大会ではFIFAテクニカル・スタディ・グループとして分析に携わった。過去の経験を基に、元主将が考える成功へのアプローチとは何か。11月6日に発売された『フットボール批評issue18』に掲載のインタビューの中から、その一端を紹介する。(取材・文:下薗昌記)

井手口陽介を育んだG大阪の「生きた教科書」たち。怪物の「種」を開花させた国際舞台の経験

先月31日、日本代表は来年ロシアで開催されるW杯への切符を勝ち取った。宿敵・オーストラリアとの一戦で6大会連続となるW杯出場権獲得を大きく手繰り寄せるゴールを決めたのは、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の大抜てきに応えた井手口陽介だった。急激に台頭する21歳はいかにして育まれたのか。ガンバ大阪の番記者として長く井手口を見守ってきた記者が紐解く。(取材・文:下薗昌記)

功労者・二川孝広の突然の移籍。困惑するファン、葛藤したG大阪、そして決断した背番号10

6月末、G大阪のレジェントである二川孝広の東京ヴェルディへの移籍が発表された。出場機会は減っていたものの、功労者である二川の移籍はファンに大きな衝撃を与えた。アカデミー出身で、天才的なパスセンスでファンを魅了してきた背番号10は突如クラブを去った背景には何があるのか?(取材・文:下薗昌記)

G大阪、「宇佐美ロス」への懸念。エース流出の備えあるも、新たな補強が明暗左右か

2016年夏、ガンバ大阪からアウグスブルクへの完全移籍が決まった宇佐美貴史。2013年に復帰以降チームを牽引し続けたエースが再び海を渡ることになった。チームとして調子の上がらない状況下でのエース流出となったが、J屈指の強豪クラブはこの苦難をどう乗り越えるか。(取材・文:下薗昌記)

なぜ藤春廣輝だったのか?リオ五輪OA内定、G大阪番記者が見たクラブの内情と“地獄の組”を戦うためのタフさ

リオ五輪サッカー男子代表のOA枠の1人にガンバ大阪の藤春廣輝が内定した。A代表でも実績のある選手だが、果たしてこの人選は最適なものなのか? ブラジルに精通するガンバ番記者が分析するとともに、クラブの内情にも迫る。(取材・文:下薗昌記【大阪】)

司令塔・遠藤保仁に学ぶ“プロ”の哲学

ガンバ大阪を支える遠藤保仁も今年でプロ19年目。その遠藤が考える“プロ”とはどんなものなのか。今回は『ジュニアサッカーを応援しよう!Vol.40』から遠藤の言葉を一部抜粋して紹介する。(文:下薗昌記)

【番記者の視点】G大阪、アデミウソン獲得の舞台裏。移籍の理由、シティは関与した?……真相に迫る

G大阪がアデミウソンを獲得した。昨季マリノスでプレーしたブラジル人FWの移籍はあまりに唐突で大きな話題を呼んだ。果たしてどのような舞台裏があったのか。移籍をスクープした番記者が真相に迫る。

宇佐美貴史はどこまで進化するのか? 覚醒した天才。ガンバのエースが辿り着いた新境地

リーグ戦6試合で7得点。ガンバ大阪の宇佐美貴史が止まらない。日本復帰すぐに才能の片鱗は見せていたが、以前のような脆さはなく飛躍的な進化を遂げている。天才はどこまで進化するのか? ガンバ番記者が迫る。

フットボールチャンネルが選ぶ2014年ベスト30。34歳にして新境地を開拓したガンバのキャプテン、遠藤保仁(1位)

2014年、J1で印象に残った選手は誰だろうか。フットボールチャンネルでは植田路生(同サイト編集長)、チェーザレ・ポレンギ(同サイトマネージングエディター)、森哲也(フットボール批評編集長)、川口昌寿(フットボールサミット編集長)、ほか編集部による投票を実施し、ベスト30を選出した。1位はガンバ大阪の遠藤保仁が選ばれた。

フットボールチャンネルが選ぶ2014年ベスト30。日本一のGKへ―。大阪の雄が誇る“守護神”東口順昭(3位)

2014年、J1で印象に残った選手は誰だろうか。フットボールチャンネルでは植田路生(同サイト編集長)、チェーザレ・ポレンギ(同サイトマネージングエディター)、森哲也(フットボール批評編集長)、川口昌寿(フットボールサミット編集長)、ほか編集部による投票を実施し、ベスト30を選出した。3位はガンバ大阪の東口順昭が選ばれた。

フットボールチャンネルが選ぶ2014年ベスト30。ガンバに三冠をもたらしたエース、宇佐美貴史(4位)

2014年、J1で印象に残った選手は誰だろうか。フットボールチャンネルでは植田路生(同サイト編集長)、チェーザレ・ポレンギ(同サイトマネージングエディター)、森哲也(フットボール批評編集長)、川口昌寿(フットボールサミット編集長)、ほか編集部による投票を実施し、ベスト30を選出した。4位はガンバ大阪の宇佐美貴史が選ばれた。

J2降格から三冠達成、花開いた「長谷川改革」。“西野流”とは異なるガンバが手にした強さ

J2からの昇格1年目で三冠を達成した大阪の雄、ガンバ大阪。指揮官である長谷川健太監督は、いかにしてこのチームを作り上げてきたのか。「長谷川改革」に迫る。

首位浮上も不変のルーティン。泰然自若と引き締め役。2人のベテランが支えるG大阪に慢心なし

ついにガンバ大阪が首位に浮上した。すでにナビスコカップは制し、天皇杯も決勝に進出。“昇格即3冠”も目前に迫ってきたが、油断も慢心もない。そこには、泰然自若のキャプテンと引き締め役を担う2人のベテランの存在があった。

攻撃陣好調もかつてとは違うスタイル。一時は降格圏のガンバ、宇佐美の復帰だけでないV字回復の理由

J1に返り咲いた今シーズン、序盤戦苦しんだガンバ大阪が復調の兆しを見せ始めている。宇佐美貴史の復帰は大きな要素だが、それだけではない。果たしてV字回復の要因はどこにあるのか?

「ブラジルは生まれ変わる必要がある」。W杯の醜態で岐路。フィジカル重視の育成法でクラッキ絶滅の危機に

ドイツ、オランダに完敗を喫して自国開催のW杯を終えたブラジル代表。批判の矛先はスコラーリ監督の無策ぶりに向いている。しかし、クラッキと呼べる選手はネイマールしかいなかったことも事実。育成面を含めて王国は岐路に立たされている。

カカーが語るMLS挑戦の理由と母国に求める変革「ブラジルは目先のことばかり。最高のお手本はドイツ」

ミランを退団し、MLSへの挑戦が決まったカカー。移籍先は2015年に新設のため、今年の残りはサンパウロへ期限付き移籍となる。古巣への復帰となり、記者会見に応じた。新たな挑戦、そしてW杯で苦しい戦いを強いられたブラジルサッカーへの質問が続いた。

ネイマールが語った惨敗、スニガ、決勝、そして次の夢「僕はメッシのサポーター。でもアルゼンチンは応援出来ない」

腰椎骨折を負ったネイマールが会見に出席。自身が欠場を余儀なくされた準決勝ドイツ戦の惨敗、自らを負傷に追い込んだスニガへの思い、そしてピッチへ復帰する意欲を語った。

怒り収まらぬブラジル紙。選手採点は全員が0点、監督は-10点。「地獄に行くのはお前だ、スコラーリ」

歴史的な惨敗から一夜明けても、ブラジルメディアのよるセレソンへの怒りは収まらない。恒例の選手採点では0点が並び、監督には-10点をつける現地紙も。1950年の悲劇を超える恥辱として、各紙、厳しい言葉ばかりが続く。

「VEZAME(恥辱)」。地元開催で歴史的大敗を喫したブラジル。志半ばでの敗退は攻撃陣の低調さにあり

地元開催のW杯で、ドイツに1-7と大敗を喫して優勝の望みを断たれたブラジル。準決勝での敗退は崩壊した守備陣以上に、大会を通して低調だった攻撃陣の出来に集約される。

ネイマール、主将不在でセレソンは大丈夫か? 現地はポジティブな空気。指揮官は代役固める

現地8日、ドイツとの準決勝に挑むブラジル。ネイマール、主将のチアゴ・シウバが不在で不安視されているが果たして大丈夫だろうか。現地ではメンタル面ではプラスになるとの見方が広がっている。

「フェリポンの顔を持つゲーム」。アグレッシブな姿勢でコロンビアを下したブラジル。その“代償”はネイマールの離脱

コロンビアを下してベスト4へ駒を進めたブラジル。スコラーリ監督が原点回帰を高らかに宣言して臨んだ一戦だけに、アグレッシブな姿勢で試合を優位に進めた。しかし、その影響もあってチアゴ・シウバが出場停止となり、ネイマールが負傷離脱を強いられた。

王国を悩ませる“コンフェデの呪い”。不調のセレソン、問われる指揮官の手腕とスタメンの刷新

今日、コロンビア戦を迎えるブラジル代表。守備の要、ルイス・グスタボが出場停止で選手の入れ替えが必要になる。未だ本調子ではないセレソンだが、どのような策をとるべきなのか。過去の大会では大胆に選手を入れ替えてきたが…

ブラジルは“ネイマール依存症”から脱却できるか? 鍵握るフレッジの使い方と偽9番布陣

自国開催のW杯で勝ち進んでいるブラジルだが、苦しい戦いが続いている。問題は“ネイマール依存症”。10番を背負うエースへの比重があまりに強くなっている。優勝するにはここを脱却しなくてはならない。

勝利の感涙も現地紙は「泣きっ面はうんざり」と批判。負ければ「永久戦犯」、巨大な重圧に苦しむセレソン

ベスト16で苦戦の末、チリを下したブラジル。選手たちは思わず涙したが、それすらも現地メディアからは批判されている。尋常ではないプレッシャーに苦しむ選手たち。果たして乗り越えることができるだろうか。

“ミネイロンの悲劇”は免れたブラジル。難敵チリをPK戦で下すも、6度目Vへ最大の課題は「ネイマール依存症」

PK戦にもつれ込んだブラジル対チリ。エース、ネイマールが激しいマークで封じられ、あわや敗戦というところまで追い込まれた。エクサ(6回目)に向けて、最大の課題は「ネイマール依存症」の克服だ。

ブラジルメディアが見た日本。大会前の期待に応えず厳しい評価。「余りにも稚拙なPKを犯した」今野に最低点

サブ組主体のコロンビアに1-4と完敗した日本。ブラジルメディアからは厳しい評価を下された。とはいえ、論調は日本を批判するよりもコロンビアを評価するものが目立った。

実は貧困層よりも中流層に多いW杯反対派。多発するデモ・ストに地元では「史上最悪のW杯」への懸念も

昨年のコンフェデレーションズカップでも報じられたブラジルのデモ。W杯への反対は依然として多く、大会中も起こる可能性がある。しかも意外なことに、貧困層よりも中流以上の層に反対意見が多いという。

自慢のパスサッカーも影潜め、ついに降格圏まで転落。J1復帰のガンバ、なぜ勝てないのか?

J1に復帰したガンバ大阪だが、苦戦が続いている。前評判は高かったはずだが、攻守が噛み合わず、現在16位と降格圏に沈んでいる。しかも、以前との違いはパスサッカーで圧倒する姿すらないことだ。なぜ苦しんでいるのか? 番記者が分析する。

優勝以外は無意味、頂点のみを目指す王国・ブラジル。W杯で懸念される唯一の不安材料とは?

W杯を開催国として迎えるブラジル。狙うは当然優勝だが、ノルマも優勝。王国にとって頂点以外は意味を持たない。スコラーリのサッカーは手堅く、守備は安定。ネイマールもオーラが出てきた。だが、不安材料もある。優勝したときの共通点が今のチームにはまだない。

ブラジルが見たW杯展望。日本の勝ち抜け予想少なく「技術に欠ける」と厳しい評価

グループリーグの抽選会が終わったブラジルW杯。現地メディアはどう見ているのか。一線級の識者が有力国の勝ち抜け予想、展望を語った。果たして日本はどのような評価を受けているのか?

気温差約25℃、総移動5500キロになることも。対戦国だけではないW杯の「死の組」

本日深夜、W杯の抽選会が行われる。ザックジャパンにとってはグループステージでは出来るだけ強豪国は避けたいところだが、それ以外にも注意すべき点がある。それはブラジルの気候、そして広大な国土だ。灼熱の大地で強いられる長距離移動は選手たちのコンディションに大きく影響を与える。

守備を整備しながらも破壊的な攻撃力で他を圧倒。ガンバを一年で昇格させた長谷川監督の手腕

J2に降格し、序盤は苦戦していたガンバ大阪だが、徐々に本来の力を発揮し、一年での昇格を決めた。代表選手を抱えるなどタレント軍団ではあるが、個の力だけで勝ち切ったわけではない。チームを活性化させた長谷川監督の手腕とは?

磨かれ続ける“ガンバの至宝”。長谷川監督はいかにして宇佐美の高いポテンシャルを引き出したのか?

ガンバに復帰して以降、宇佐美貴史が絶好調だ。もともとポテンシャルの高い選手ではあったが、それを十分に引き出すことができたのは長谷川監督の手腕によるところが大きい。一体、どのような指導をしているのか。

ガンバのDF陣たちが語る“守備改革の現在地”

ガンバの課題となっている守備の改革へ乗り出した長谷川監督。選手の証言からチームにもたらされた守備組織の変革を辿る。

“FW遠藤”を成功に導いた宇佐美の巧みな動き。ガンバで見せる天才の進化に迫る

富山戦に勝利し、連敗から脱出したG大阪。この日はFWに遠藤保仁を起用する変則的とも言える布陣だったが、その遠藤を活かす動きを見せたのが宇佐美貴史だ。そこには自らの課題を克服し、柔軟さを身に付けた進化する天才の姿があった。

過密日程に苦しめられるACL組。アジア制覇のために足りないJリーグのバックアップ体制

ACLは過酷な大会だ。海外への長距離移動、リーグ戦との併用による過密日程、金に糸目をつけないクラブとの戦い。Jクラブは年々、結果を出しにくくなっている。クラブ単体での努力にも限界はある。リーグとしてのバックアップ体制は果たして万全だろうか。

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