磨かれ続ける“ガンバの至宝”。長谷川監督はいかにして宇佐美の高いポテンシャルを引き出したのか?

ガンバに復帰して以降、宇佐美貴史が絶好調だ。もともとポテンシャルの高い選手ではあったが、それを十分に引き出すことができたのは長谷川監督の手腕によるところが大きい。一体、どのような指導をしているのか。

2013年10月30日(Wed)12時49分配信

text by 下薗昌記 photo Asuka Kudo / Football Channel
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「サイドで使うのはもったいない」

 宇佐美のプロ初のハットトリックで圧勝した徳島戦。チーム得点王に躍り出る4得点の固め打ちの予兆を、背番号39だけは静かに感じ取っていた。

磨かれ続ける“ガンバの至宝”。長谷川監督はいかにして宇佐美の高いポテンシャルを引き出したのか?
宇佐美貴史【写真:工藤明日香 / フットボールチャンネル】

「ヤットさんに活かしてもらいながら、全てを任せ切って、僕はワガママにやってもいいのかなって思う」。徳島に向かうチームバスに乗り込む直前、自ら「エゴイスト宣言」を行った宇佐美貴史は前節以上に、フィニッシャーに徹することを明言した。

 シュート6本で4得点。クロスに合わせた1点目に始まり、得意のニアをぶちぬく2点目、ドリブルで相手を交わし切ったハットトリック弾、さらにはミドルレンジから射抜いた4点目とそのゴールパターンは全て異なるものだったが、秀逸だったのが長谷川健太監督の指導の賜物とも言える1点目のゴールだった。

 清水時代を含めて、未だ無冠の指揮官をまだ、名将と呼ぶのは時期尚早であるのは間違いない。ただ、この熱血漢は若手のポテンシャルを引き出す名伯楽であるのは間違いない。

 アカデミー時代からずば抜けたシュートセンスを持っていた背番号39の起用法について、長谷川監督も当初は見極めかねていた。

「始めは左のアウトサイドで自ら仕掛けてシュートを打つ、というタイプかと思っていたけど、実際に一緒にやるようになってシュートの上手さが分かった。サイドで使うのはもったいないなと。ただ、真ん中で使うならばもっと動きの質は上げさせないといけなかった」

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