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「フェリポンの顔を持つゲーム」。アグレッシブな姿勢でコロンビアを下したブラジル。その“代償”はネイマールの離脱

コロンビアを下してベスト4へ駒を進めたブラジル。スコラーリ監督が原点回帰を高らかに宣言して臨んだ一戦だけに、アグレッシブな姿勢で試合を優位に進めた。しかし、その影響もあってチアゴ・シウバが出場停止となり、ネイマールが負傷離脱を強いられた。

text by 下薗昌記 photo by Getty Images

原点回帰のスコラーリ監督「私本来のスタイルに戻る時がやってきた」

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安定感を見せたマイコン【写真:Getty Images】

 ブラジル風に言うならば「フェリポンの顔を持つゲーム」だったと言うべきコロンビア戦だった。

 相手の激しいマークに苦しみ持ち味を発揮出来なかったチリ戦を受けてフェリポン(偉大なフェリペ)こと、スコラーリ監督は原点回帰を高らかに宣言していた。

「私本来のスタイルに戻る時がやってきた。それはアグレッシブな姿勢だ。これ以上、我慢していられない」

 勝負にとことんこだわるブラジル南部出身の指揮官だけに、常に求めるのが球際の強さと、特に汚いプレーも辞さないアグレッシブさである。開始早々の7分にCKからチアゴ・シウバが蹴り込んで先制したブラジルだったが、チームの変化の予兆は既にピッチ内に現れていた。

 開始早々から昨年のコンフェデレーションズカップで見せたような高い位置からのプレスを敢行。先制点までにすでに2度、敵陣内でボールを奪い、素早く攻め込むカナリア軍団に確かな気力の充実を見た。

 低調だったチリ戦に加えて、守備の要のルイス・グスタボが出場停止。複数のフォーメーションを試してきたスコラーリ監督は要警戒のハメス・ロドリゲス対策としてフェルナジーニョを起用。

 さらに攻守で低調だったダニエウ・アウヴェスに代えて、南アフリカ大会のレギュラー、マイコンを今大会初めて先発に起用する。

 その粘りはズバリ的中した。時折ファウルまがいの強引さは見せたもののフェルナンジーニョは体を張ってハメス・ロドリゲスをケア。マイコンの守備の安定感によってオスカールらへの守備の負担は確実に軽減されていた。

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