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「フェリポンの顔を持つゲーム」。アグレッシブな姿勢でコロンビアを下したブラジル。その“代償”はネイマールの離脱

text by 下薗昌記 photo by Getty Images

終盤に落とし穴、ネイマールが負傷。ドイツ戦はチアゴ・シウバも不在

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終盤にネイマールが負傷退場【写真:Getty Images】

 DFライン前の防波堤となるフェルナンジーニョの肉弾戦に苦戦していたハメス・ロドリゲスではあるものの80分にはカウンターをドリブルで牽引し、バッカにラストパス。バッカが得たPKをハメス・ロドリゲスが沈め、追撃の狼煙を上げる。

 前半からブラジルの明らかな反則を流し勝ちだったこともあって、コロンビア戦は計54のFKが与えられ、うち31本はコロンビア人が犯した反則だった。

 後半は中盤でボールが落ち着かないブラジルの弱点につけ込み、カウンターでも再三チャンスを作ったコロンビア。ブラジルにとってはもはや逃げ切りを図る展開で、思わぬ落とし穴が待っていた。

 立ち上がりからファイルまがいのプレーを放置し続けてきたスペイン人主審の笛の影響だろう。後半の終了間際にネイマールはスニガとの接触プレーで頸椎を骨折。

「私の見た感じでは次の試合は出場が厳しいだろう」というスコラーリ監督の見立ては正確だった。王国の背番号10は脊椎骨折で今大会は絶望。

 チーム最多となる4得点を決めている若きエースと、ようやくキャプテンらしい振る舞えを見せ始めているチアゴ・シウバの2人を欠いたままにドイツとの準決勝に挑むことになる。

 2002年大会以来となる準決勝に向けて、スコラーリ監督は早急に攻守の要2人の代役を見出す必要に迫られている。

【了】

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