宮本恒靖が断言、W杯の成功を左右する重大要素。「半分以上の重要性がある」環境整備

ガンバ大阪の宮本恒靖U-23監督は2002年日韓大会、2006年ドイツ大会で主将を務めただけでなく、2014年のブラジル大会ではFIFAテクニカル・スタディ・グループとして分析に携わった。過去の経験を基に、元主将が考える成功へのアプローチとは何か。11月6日に発売された『フットボール批評issue18』に掲載のインタビューの中から、その一端を紹介する。(取材・文:下薗昌記)

2017年11月17日(金)15時00分配信

text by 下薗昌記 photo Photoraid
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必要となる“運”。組み合わせで決まるメンバー構成

宮本恒靖
インタビューに応じてくれた宮本恒靖氏。現在はガンバ大阪U-23の監督を務めている【写真:Photoraid】

 ワールドカップに関しては、酸いも甘いも噛み分けた男がガンバ大阪U-23の宮本恒靖監督だ。

 自国開催だった2002年の日韓大会では「今でも言われますよ」と照れ臭げに振り返った「バットマン」姿で初の決勝トーナメント進出に貢献。「黄金の中盤」と呼ばれた2006年のドイツ大会では大会初戦のオーストラリア戦で悲劇的な逆転負けを喫し、グループステージ敗退の憂き目を見た。

 ワールドカップの光と影を選手、そしてキャプテンとして見た男は現役引退後も、唯一無二のキャリアを歩んで来た。2014年のブラジル大会では、FIFAのテクニカル・スタディ・グループに属し、大会の技術や戦術などのトレンドを分析。ピッチ外から、ワールドカップを見続けた。

 日本サッカー界の「賢人」が自らの記憶をたどりながら、振り返ったワールドカップでの戦いはロシア大会に挑む日本代表にとって、示唆に富んでいた。

 ハリルホジッチ監督のもと、本大会に向けて強化の最終段階に入っている日本代表ではあるが、ロシア大会での躍進の鍵を問われた宮本監督は、やはり世界のサッカーシーンにおける日本の立ち位置を冷静に見極めている。

「対戦相手じゃないですか(笑)。運の部分は絶対にあると思いますしね」

 開口一番、こう言い切ったのはやはり、ワールドカップ本大会における日本代表の成績は振り分けられるグループリーグの顔ぶれに左右されるということである。

 そしてハリルホジッチ監督の戦い方もウォッチしている宮本監督は「その対戦国が決まった後に、戦いに応じた選手を選んで行くと思います」。

 12月1日にモスクワで行なわれる組み合わせ抽選会でいかなるグループリーグに振り分けられるのかが、まず日本代表にとって本大会での青写真を描く上で最初のポイントになりそうだ。

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