リーグ戦復調の王者・広島。ACLを“捨てた”森保監督のマネジメントは正しかったのか?(後編)

昨季の王者サンフレッチェ広島に復調の兆しが見える。ここ8試合で勝ち点16を積み上げ4位にまで順位を上げてきた。これには惨敗したACLが関係してくる。若手を積極的に起用し、「捨てたのか」と一部で批判も出た広島のACLでの戦い。果たして森保監督のマネジメントは正しかったのか?

2013年05月29日(Wed)16時02分配信

text by 澤山大輔 photo Kenzaburo Matsuoka
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【前編はこちらから】

まだまだ課題の多い若手選手

 前編で紹介した3選手から得られるものは、月並みではあるが「適切な機会を与えられれば、若手は伸びる」ということである。
 
 実際、森保監督も予選敗退についての話を踏まえた上で「ACLで経験の少ない選手が国際舞台で経験を積み、Jリーグでプレーできるようになった」「決して最初から若手を試そうと思っていたわけではない。若手中心で臨んだのは、予選敗退が決まった第5節以降。しかし、結果としてチーム力の底上げに繋がったところはポジティブに考えたい」と語っている。
 
 筆者も、その見解に賛成だ。広島には代表選手が多く在籍するわけでも、余剰戦力を抱える余裕があるわけでもない育成型のチーム。その広島に負傷者が多くなれば、マネジメントには気を使わざるを得ない。森保監督もチーム関係者も決してこのようには考えていないだろうが、「焦点を絞る」必要はどこかであったように思う。
 
 もちろんパク、井波、野津田ともにプレー面の課題は多い。パク・井波に関しては守備面でのポジショニングに難があり、甲府戦などは先制点のシーンを始めパクの背後を狙い撃ちにされた。

 野津田に関していえば技術面では十分にJ1で通用するものの、テクニックをどの局面で使用するかという判断の質、ボールを呼び込む動きの質と量といった連続性にまだまだ課題を抱える。

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