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日本初公開!モウリーニョ独占インタビュー(後編)「イングランドへ行くのは最速で2016年」

チェルシーの監督にジョゼ・モウリーニョが復帰した。レアル・マドリー時代は選手との軋轢などさまざまな噂があったが果たしてどうだったのか? シーズン途中に行ったインタビューを日本初公開する。

text by ヴァンサン・マシュノー photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

【前編はこちらから】【欧州サッカー批評SPECIAL ISSUE07】掲載

レアルとバルサ美しいのはどちらか?

――驚異的なレベルと言いましたが、バルサと今のレアルを比べたら…。

「(言葉を遮って)私はレアルのプレーを選ぶ。断然レアルだ」

――いや、質問は…。

「だからレアルの方がずっといいと言っているだろう!」

――レアルの監督であることをひとまず忘れてください。そしてサッカーのいち愛好家に戻ったときに、バルサのようなプレースタイルを楽しめますか?

「それはあり得ない。とはいえ私は勝つサッカーが好きだ。そしてバルサは勝つサッカーを実践している。彼らはこれまで多くのタイトルを獲得し、これからも勝っていくだろう。しかしプレーのコンセプトの点から、私はレアルの方が好ましく感じる。

 効率性で驚異的なレベルに到達し、スペクタクルでファンタスティックなクオリティを実現した昨シーズンのレアルだ。あれは本当に凄かった。(興奮して)そうだろう!

 今季ですらも、美しいスペクタクルは健在だ。すでにファンタスティックな得点を2つ決めている。レアルは他のクラブのように、PR活動をする必要がない。ベンゼマのゴールはla chilena(ラ・シレナ、オーバーヘッドキックという意味)だからスペクタクルであったばかりではない。

 美しさの点でも、あれは一連の素晴らしいコレクティブなプレーから生まれたものだ。バルセロナでクリスチャーノが決めた先制点は、14本のパスが繋がった結果だ。1、2、3(と数えだす)…、14だぞ! 素晴らしい、本当に素晴らしい!」

――ジョゼ…。

「ファンタスティックだ!」

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