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西野朗が展望するイタリア戦「チャンスはある。従来のシステムに戻して戦うべき」

19日(日本時間20日午前7時)に行われるコンフェデレーションズカップ、日本対イタリア。初戦を落とした日本はどのように強豪・イタリアと戦うべきなのか? 西野朗氏が展望する。

text by 編集部 photo by Kenzaburo Matsuoka

日本は変化させることに対して弱い

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西野朗氏【写真:松岡健三郎】

――ブラジル戦は残念な結果でしたが、すぐにイタリア戦が待っています。どのように戦うべきでしょうか?

「コンフェデレーションズカップは世界のどの位置に日本がいるか、を知る意義もあります。日本はこれまでアジアでは上位あるいは最上位にいるという認識である程度、自信を持ってブラジルに乗り込みましたが、結果は完敗。

 ただ、日本代表はアウェイでの成績はあまり良くありません。昨年10月の2試合が珍しいくらいで、常に国内で親善試合を行っているため、経験値は高くない。それにしてもブラジル戦は0-3以上にやられてしまったと選手は思っているのではないでしょうか。僕ももっと良さを出せると思っていました。

 日本の強さは『継続してきた力』にあると思います。今までほぼメンバーを固定してきたものをベースにできるメリットがある。それに対して、変化させていくことに関しては、弱い。

 世界の強豪国と戦ううえでは、ベースとなる戦いに加えてオプションとなる戦術も必要です。それにアクセントとなれるような選手も。今はいないですよね。それら危惧していたことが出たのがブラジル戦でした。

 単純に今までのやり方に戻す、というよりも従来のやってきたメンバーで修正してチャレンジすべきでしょう」

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