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長友佑都が語るW杯までの課題「個の力を高めないと世界では破られてしまう」

長期離脱から驚異的な回復で復帰し、W杯予選、コンフェデとフル稼働した長友佑都。彼はコンフェデで強豪国と相まみえて、何を感じ、そしてW杯までの課題をどうとらえているのか?

text by 元川悦子 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「動きの質や走力でも僕らは上回れなかった」

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ブラジル戦では大きなショックを受けた長友【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 12-13シーズン終盤の左ひざ半月板損傷から奇跡的に復帰し、2014年ブラジル・ワールドカップ最終予選のオーストラリア戦とイラク戦、コンフェデレーションズカップ3試合と、6月の5戦すべてに先発出場する超人ぶりを見せた長友佑都。

 しかし長期離脱によるコンディションの悪さと試合勘の不足で本来の彼らしいキレと運動量は見られなかった。22日のメキシコ戦では3-4-3になった矢先の後半途中に左ふくらはぎの付け根の張りを訴えて交代。不完全燃焼感を抱えたままブラジルを後にする羽目になった。

「メキシコも同じ日程でやってるし、コンディションの面は全く言い訳できない。動きの質や走力でも僕らは相手を上回れなかった。このコンフェデでは僕個人もチームのためになれなかった。何の違いも生み出せなかったし、アシストもしてない。そこが本当に悔しい。チームの課題というよりは、まず自分自身、反省しないといけないと思います」と自らの出来の悪さを潔く認めた。

 とりわけ長友がショックを受けたのがブラジル戦だった。昨年10月の対戦時も「一番の違いはペナルティエリア内での最終的な部分。僕らがプレッシャーに行っても誰1人慌てる選手はいないし、常に冷静な判断ができる」とため息交じりに語っていたが、ホームのブラジルの迫力は全く別物だったようだ。

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