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連載コラム 11年前

W杯前に知るべきブラジル・フッチボール。サッカー大国ブラジルに大きな影響を与える、欧州サッカーの隆盛

コリンチャンス・アラゴアーノという新しいクラブ

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【写真:田崎健太】

 87年に三浦知良がプレーしていたCRBというクラブがある。これはブラジル北東部のアラゴアス州の州都マセイオを本拠地としている。

 ブラジルのほとんどの街には、人気を分け合う二つ以上のクラブがある。マセイオの場合は、CRBとCSAである。それぞれ1912年と13年に設立された歴史あるクラブだ。

 不思議なことにマセイオで最も充実した設備を持っているのは、このどちらでもなく、コリンチャンス・アラゴアーノというクラブである。これは1991年に設立された新しいクラブだ。

 ブラジル国内には同名のクラブが多数存在する。このコリンチャンス・アラゴアーノも、サンパウロにあるコリンチャンスから取っているが、資本関係はない。

 日本人でこのクラブ名を知っている人はほとんどいないだろう。ただ、この無名のクラブで育った選手の名前は聞いたことがあるはずだ。

 例えば――ポルトガルに帰化した元FCバルセロナのデコ、日本でもプレーしブラジル代表として今年のコンフェデ優勝メンバーとなったフッキ、レアルマドリーの屈強なディフェンダーのぺぺ、フッキと同じくコンフェデ優勝メンバーでバイエルン・ミュンヘン所属のルイス・グスタボ――。

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