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日本代表 11年前

豊田陽平が語るポジション奪取への決意。期待の大型FWがザックジャパンにもたらす大いなる可能性

text by 元川悦子 photo by Asuka Kudo / Football Channel

豊田がピッチにいることのメリットとは?

「僕は今回が初めての代表なので、『こうやろう』というのをまず頭で考えてしまう。初めてここに来ているので簡単ではないですし、普段とは違ったことをする恐怖心もあります。ただ、生き残っていくためには、自分の長所を出していかないといけない。その難しさはありますね。

 自分のよさは強さだったりゴール前の部分。ボックス内での仕事だと思うんで、そこでいかに力を発揮できるか。それだけを今は考えています。とにかくやってみてという感じですね」と豊田は実戦のイメージを膨らませる。

 彼がオーストラリア戦に出た場合、前線に確固たるターゲットができるというメリットがある。「豊田は1人で単独で競り合っても相手に勝てる」と駒野友一も語る通り、チームメートからの期待も大きい。

「相手には190㎝台の選手もいるって聞いていますし、自分がどこまでやれるか楽しみ。中で勝負するのもありだし、少し膨らんで外して勝負するのもありだと思いますし、周りと相談しながらやっていきたい。相手とぶつかるのは僕自身、全然苦にしないところなんで」と本人も果敢に空中戦に挑むつもりだ。

 21日の中国戦で1ゴール1アシストの大活躍を見せた柿谷曜一朗とは一味違った高さに秀でた1トップがいることで、日本代表の攻撃には新たなバリエーションがもたらされるだろう。

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