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大物加入は逆にプラスに? マンUの補強戦略から読む新シーズンのスタイルと香川の使い方

text by 内藤秀明 photo by Asuka Kudo / Football Channel

ルーニーが残留して、フェライニが加入した場合

 エヴァートン時代のモイーズ監督の教え子である、ベルギー代表MF獲得の噂もこの夏絶えなく続いている。信憑性のある決定的な情報はまだ出て来ていないが、さすがにこれだけ噂になれば、何かしら動いているのではないかと思う。

 フェライニ加入は、英国的フットボール路線の継続ということになるだろう。フェライニもルーニー同様フィジカルを活かしてボールをキープし、サイドに展開した後に、送られたクロスを自ら決められるタイプの選手だ。

 もし仮にルーニーが残留した場合は、フェライニは守備的なMFとしての起用になる。その場合、フェライニから香川への質の良い縦パスが入る事は期待出来ないが、少なくともルーニーがトップ下にいることで、うまくバランスをとってくれるはずだ。

 この英国的ストライカーはどんなタイプの選手にもうまく合わす事が出来て、そういうバランス感覚があるからこそ、ただのイングランドのFWの内の一人ではおさまらないワールドクラスの選手なのだ。

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