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日本代表 11年前

代表定着を目指す山口螢。成長のために「争うより学ぶことの方が多い」と語る貪欲な姿勢

text by 小田尚史 photo by Asuka Kudo / Football Channel

「僕自身がやることは東アジア杯と変わらない」

 東アジア杯明けのリーグ戦で、C大阪は連敗を喫した。「代表のことを考える前に、まずはクラブで結果を残すことだけを考えている」と話す男にとって、到底納得できる結果ではない。

 その流れの中で、8月8日、キリンチャレンジカップ2013のウルグアイ戦に臨む日本代表のメンバー発表を迎えたが、「今はチーム状態も良くないし、今回選ばれたら驚き。意識はしていません。今はチームを立て直すことで必死」と話し、14時の発表を待たずに帰宅した。

 選出を受けての、翌9日の囲み取材でも、「選ばれると思っていなかったので、正直びっくりしています。でも今はJリーグのこと。代表のことはJリーグが終わってから考えます」という第一声から始まった。

 海外組を含めたフル代表での選出ということについては、「海外組がいるのでクオリティーは上がると思うけど、僕自身がやることは東アジア杯と変わらないと思う」と見据えた。遠藤や長谷部といった、現代表のレギュラーボランチとのプレーは初めて。

「ポジション争いのライバルという認識か、学ぶべき対象か」という質問には、「争うというより、学ぶことの方が多いと思う。初めて一緒にやるので、しっかり勉強したい。きっとまた自分に足りないところが見えてくると思うので、それをセレッソで補うようにやっていければいいと思う」と謙虚に話した。

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