分岐点となった中断期間での嬬恋合宿
――2年連続、シーズン中に監督交代というのは少しフロントの見通しが甘かったのでは。
「言われても仕方ないと思います。私も反省していますが、去年の監督交代の時は最終的に私が判断してやりました。ベルデニック監督は私の時代に初めて決めた監督です。それが1年ちょっとで交代せざるを得ないのは、私も辛いです。
見通しが甘かったのではないかと言われると、その時点では想定していませんでした。昨年も夏場調子が悪かったですが、小倉さんが入ってきたあたりから調子が上がってきました。いろんな改善策は取ったつもりです。でも、こういう結果になってしまった。見通しが甘かったと言われたらそうかもしれないが、精一杯の努力はしたつもりです」
――一体感についてですが、6月の中断期間に何かがあったのか。それとも主力の怪我とかがあって顕在化したのか。
「難しいですね…。一つ言えるのは、中断期間に嬬恋合宿があったのですが、首位だったので、2位以下のチームからスカウティングされて丸裸になると。その時に、中断明け前の戦術では戦えないと分かっていたので、嬬恋合宿で練習方法をどうするか、みたいなことは相当激論だったらしいです。
そこでは監督とコーチで、かなり考え方が違うことが散見されたそうです。選手はそれまでの練習で首位を取っていたので違和感はなかった。だけれども結果として丸裸にされて、本当は中断明けから若干戦い方を変えて臨むべきだったのですが、そういう事をしなったからか、その後勝てなくなりました。
それが一つの原因だと思います。選手のほうも、勝てなくなったこともあり、一体感が持てなくなった部分が出てきたと思っています。私への報告では、中断期間の練習に問題があったと聞いています」
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