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バルサの下部組織に所属する久保健英君。大きく成長した“2つの要素”に迫る

海外の強豪チームを招いて行われた『U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2013』で、FCバルセロナに所属する久保健英君が見事な活躍を見せた。大きく成長を遂げた“2つの要素”とは?

text by 小澤一郎

ゴール上部を打ち抜く高いシュート技術

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久保建英君【写真:ジュニアサッカーを応援しよう!編集部】

 バルセロナ、リバプール、チョンブリという海外の強豪3チームを招いたジュニア世代の国際大会『U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2013』が8月27日開幕し、試合会場には連日大勢の観衆、報道陣が集まっている。

 彼らのお目当てはバルサのカンテラ(下部組織)に所属する日本人選手の久保健英君であり、民放テレビ局のスポーツニュースにまで「日本のメッシ」という形容詞で久保君の得点シーンが取り上げられている。

 FCバルセロナという世界トップクラスの下部組織でプレーする久保君は、大会に参加する他のJクラブの選手とどこが違うのか。バルサの一員となって3年目になる彼のプレーを分析していく。

 大会2日目となった時点で3試合を戦ったバルセロナはJクラブのジュニアチームに対して全て大勝(4-0、5-0、8-1)で終わっている。久保君は全試合の前半もしくは後半に出場し、3試合2得点と彼自身が持つ得点力を遺憾なく発揮している。

 特に、大会開幕の狼煙を上げる東京∨ジュニア戦での開始1分での先制弾は彼のストライカーとしての才能が凝縮したゴールだった。

 左ウイングとして出場した久保君だが、エリア内で左サイドからパスを受け、相手DFをかわしてGKの上部を突き刺すゴールを決めた。主観ではあるが、プロを含めて日本でサイドネットではなく、ゴールの上部ネットに対してシュートを打てるキック力と技術を兼ね備えたストライカーは見当たらない。

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