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日本代表 11年前

長谷部・遠藤を超えるために――。9月の連戦でボランチの山口と青山に求められること

9月の連戦に向けた日本代表メンバー23人が発表された。これまで常連だった細貝と高橋が外れ、東アジア杯で結果を出した山口と青山がボランチとして招集された。彼らが不動のレギュラーである長谷部、遠藤を超えるためには何が必要なのだろうか。

text by 河治良幸 photo by Ryota Harada , Asuka Kudo / Football Channel

細貝、高橋が外れたボランチ

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東アジア杯、ウルグアイ戦から継続的に選出されている山口螢【写真:工藤明日香/フットボールチャンネル】

 9月6日のグアテマラ戦と10日のガーナ戦に向け、23人のメンバーが発表されたが、ボランチの候補は遠藤保仁、長谷部誠、青山敏弘、山口螢の4人。ヘルタ・ベルリンで活躍する細貝萌、ここまで続けて招集されていた高橋秀人が外れた。

 細貝に関してはウルグアイ戦を前に、新天地のヘルタでしっかりベースを作りたい旨を協会スカッフに伝えており、その延長と見ることもできるが、国内組の高橋は「今回は特にJで活躍している選手を選びたい」とザッケローニ監督が語るだけに、10月、そして11月もおそらく欧州遠征になることを考えると、厳しい立場になったことは確かだ。

 青山と山口はウルグアイ戦から引き続きの選出で、東アジアカップから続くザッケローニ監督の期待の高さを表すが、問題は彼らが2試合でどれだけ出場チャンスを得られるかだ。イタリア人指揮官はフレッシュな選手を選んだ場合によく「手元に置いて見てみたい」という言葉を口にするが、この2人に関してはそういう状況は終えている。

 代表に定着することはもちろん、これまで細貝や高橋が果たせなかった、遠藤と長谷部のポジションを狙うためのトライをしていく戦いが求められる。もし、それが出来ないならば細貝と高橋に加え、扇原貴宏、柴崎岳、米本拓司といった若い別の候補に取って代わられても文句は言えないだろう。

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