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日本代表 11年前

グアテマラ戦で連携面の課題を露呈した大迫勇也「自分も1回やれば大丈夫。大事なのはガーナ戦」

text by 元川悦子 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「柿谷君は技術がすごく高いし、周りとの連携も取れている」

 ただ、後半から入った柿谷が本田と絶妙のコンビネーションを見せたことには、驚きを隠せなかったことだろう。

 柿谷は「サコとは1トップ同士、日本が強くなるためにどうすべきかという話をしている。お互い特徴は違うけど、一緒に成長していけるといい」といい刺激を受け合っていると強調するが、一歩リードされている大迫としては早く柿谷に追いつきたいという思いも強いはずだ。

「後半から出た選手たちはいい動きをしていたんで勉強になりました。柿谷君は技術がすごく高いし、周りとの連携も取れている。その分、すごくいいプレーができていたのかなと。

 自分はまだ考えながらプレーしちゃうんで、難しいですけど、これから時間が経てばもっと良くなる。自然と出来るようになればいいかなと思います」

 確かに経験の差というのは大きい。5月のブルガリア戦で初招集された工藤壮人は早くも代表2点目を叩き出し、柿谷も確実に理解度を深めている。ただ、大迫も決して負けるつもりはない。

「工藤たちと少し経験の差がある? 自分も1回やれば大丈夫でしょ。今回は相手も相手だったし、大事なのは次。ガーナみたいな強い相手とやってどうかだと思います」

 10日のガーナ戦は柿谷の先発が有力視されるが、大迫もどこかでチャンスが訪れる可能性は高い。そこでグアテマラ戦よりチームに融合しつつ自分の持ち味を出し、ゴールに迫れるかどうか。彼の真価が問われるのは間違いない。

【了】

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