【番記者が追う】惨敗から突然の辞意表明、すぐに復帰し大勝――。柏・ネルシーニョ監督の退任騒動の顛末

リーグ戦で敗れてから、突然の辞意を表明した柏レイソル、ネルシーニョ監督。結局はすぐに復帰し、直後の試合では大勝するのだが、一体何があったのだろうか。一連の退任騒動を番記者が追った。

2013年09月09日(Mon)13時26分配信

text by 鈴木潤 photo Kenzaburo Matsuoka
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きっかけは鹿島戦。不甲斐ない試合の後に…

ネルシーニョ
突然の辞意を表明したネルシーニョ監督だが、結局復帰し、直後の試合では大勝した【写真:松岡健三郎】

 雨降って地固まる――。

 まるで、その諺が当てはまるかのような快勝劇だった。ヤマザキナビスコカップ準決勝第1戦、横浜FM戦での4-0という大勝は、監督の辞任騒動がチームを引き締め、柏が持つ本来の強さを引き出したかにも思えてくる。

 発端は8月31日のJ1第24節、鹿島戦だった。勝てば勝ち点2差の鹿島を追い抜くとともに、最高で4位まで上がれるという大一番。上位3チームに詰め寄り、来季のACL出場権獲得はもちろん、今後の展開次第では優勝戦線へ食い込む可能性が生まれる非常に大事な試合である。

 だが柏は1-3で敗れた。ギリギリの激闘を繰り広げ、紙一重の差で敗れたならばまだしも、大一番にもかかわらずフワッとした試合の入りで集中を欠き、ミスも目立った。この不甲斐ない敗れ方にネルシーニョが激高するのも無理はない。

 試合終了後の記者会見場にはなかなか姿を見せなかったため、ロッカールームで怒りを露わにしているのかと思っていたが、この敗戦はとんでもない事態へ突き進んだ。選手たち、そしてフロントスタッフに辞任の意向を伝え、ようやく現れた記者会見の場でも辞任を表明するのである。

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