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アジア人選手にとって鬼門のスペインリーグ。17歳で一部デビューした韓国期待の新星は成功を掴めるか?

text by 呉承鎬

これまで以上の期待を集める理由

 また、監督の信頼を掴んでいることも見逃せない強み。アルメリアのフランシスコ・ロドリゲス監督は、今シーズンからトップチームの監督に就任した人物で、昨シーズンはBチームの監督を務めていた。

 その頃からキム・ヨンギュとともに過ごしており、彼をトップチームに引っ張ってきたのも監督本人だ。韓国メディアは、「ロドリゲス監督は、礼儀正しく、指示に誠実に従うキム・ヨンギュを愛弟子と考えている」と報じている。

 そして最後に強調されているのは、その若さである。スペインリーグに挑戦した当時、イ・チョンスは22歳、イ・ホジンは23歳、パク・チュヨンは27歳だった。最年少のイ・チョンスと比べても、キム・ヨンギュは4歳も若い、17歳11カ月でデビューを果たしている。

 これはスペインに限らず、ヨーロッパに渡った韓国人選手全体で見ても、最年少デビューとなった。韓国サッカーファンが大きな期待を寄せるのも頷けるだろう。

『マルカ』のインタビューで、「スペインでプレーすることが夢だった。ここで成功したという韓国人選手はまだいない。だから、僕の夢はもっと大きくなった」と話していたキム・ヨンギュ。

 リーグ3戦目となった8月31日のエルチェ戦にも途中出場し、少しずつだが着実に存在感を示している。スペインリーグに挑戦した韓国人選手として、“4度目の正直”となるか。キム・ヨンギュの挑戦は始まったばかりだ。

【了】

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