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Jリーグ 11年前

チェアマン不在・ファン猛反対の中、発表された2ステージ制移行。Jリーグに今後求められることとは?

text by 植田路生 photo by Asuka Kudo / Football Channel

噛み合わなかった質問

 いたずらにJリーグを批判するつもりは毛頭ない。今回のような事態を招いたのはJリーグだけの責任ではなく、日本サッカー全体の問題だと思っているからだ。それでもなお、釘を刺しておかなければならないことがある。

 17日の記者会見で最後まで質問者と回答者が噛み合わない場面があった。

 私ではないジャーナリストが「なぜ2015年に変更することを今決めるのですか? 当初は2014年に変更予定で、それを7月に決定しようとしていましたよね?」というような質問をした。

 Jリーグは「今決めないと、スポンサーへの説明など準備をしなくてはならないので」というような回答だった。それは理解出来る。1年以上準備に時間がかかっても不思議ではない案件だ。では、2014年に変更する場合はどうだっただろうか。

 7月に決まっていたとしたら、翌シーズン開始まで8ヶ月足らずしかない。いやむしろ、これで可能であるなら2015年に変更することは今決めなくともいいはずだ。質問者の意図はそういうことだったと思う。

 しかし、意図は上手く伝わらなかった。質問者は都合三度同じ質問をした。それでも2014年のことは明確な回答を得られなかった。何度も同じ質問をすることに一部記者から失笑が漏れた(「しつこいなあ」という声をはっきりと聞いた)が、それは恥ずべきことだ。

 これは極めて重要なことだ。なぜ2014年スタートと2015年スタートでは準備期間が違うのか。そしてQ&Aが噛み合わなかったのは本当に質問の意図が伝わらなかっただけなのか。次回、直接取材する機会に聞いてみたい。

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