CLユベントス戦でコペンハーゲンが見せた賞賛すべき奮闘。サッカーの美しさ、本質とは何か?

CLにはさまざまな物語がある。その1つが弱小クラブがいかにしてビッグクラブと対峙するか、であろう。強豪ユベントスと引き分けたコペンハーゲン。決して華麗なサッカーではなかったかもしれないが、讃えるべき奮闘を見せた。そこにはサッカーの本質が隠れているのではないだろうか。

2013年09月19日(Thu)19時02分配信

text by 宮崎隆司
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格上ユベントスに食らいついたコペンハーゲン

『ブラボー、コペンハーゲン!』

 そう試合終了の瞬間のみならず開始早々からして既に思わず何度も心の中で反芻してしまう戦い方だった。2013年9月17日(火)、CLグループリーグ第1戦。今季2013/14のCL(チャンピオンズ・リーグ)初戦となった一試合である『コペンハーゲンVSユベントス』は、当然と言えば当然なのであろう、戦前の予想は名門ユベントスの圧倒的有利であった。

 むしろユベントス側にしてみれば負けるわけにはいかない一戦、というより、負けるはずのない試合と捉えられていた。たとえコペンハーゲンのホームでの試合とはいえ、言ってみれば「格」が各段に違うのだから必然である。

 だが、結果は周知の通り、1-1の引き分けに終わった。まずコペンハーゲンが前半14分にFKから先制。以降は圧倒的にユベントスがゲームを支配し、およそ数分置きに決定機を作るのだが決め切れず、辛うじて後半9分に同点に追いつき、なおも最後まで怒濤の攻めを繰り返すのだが、遂に勝ち越しのゴールを決めるには至らなかった。

 当然、何段も格が下の相手に勝てなかったのであるから、翌朝の伊国内では新聞各紙他メディアが総じてユベントス批判を手厳しく展開した。例えばガゼッタが一面トップで『ユーロ・ユベントス、早速ストップ(初戦にして早くも、脆くも止められる)』というような具合である。

 もちろん厳しい論評は必要だが、あの試合をみた一人として思うのは、果たしてそのような見方“だけ”に留まるのは正しいのであろうか、ということである。画一的に過ぎはしないのか。むしろ、冒頭に記した通り、私の見方は180度異なる。

『ブラボー、コペンハーゲン!』は、すなわち『よくぞ耐えて守り抜いた』であり、『その堅い守備は実に見応えのあるものだった』と言い換えることができるのだろうし、あるいは『それもまたサッカーの面白さのひとつなんだよな…』という素朴を極める感想にもなる。

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