活躍の影には新GKコーチの存在が。放出候補だった川島永嗣はいかにして“難攻不落”となり得たのか?

川島永嗣が好調だ。6節まで無失点を続け、チームに安定をもたらしている。昨季は終盤戦で評価を落とし、放出すらもあり得た。何が川島を成長させたのか?

2013年09月25日(Wed)10時50分配信

text by 小川由紀子 photo Asuka Kudo / Football Channel
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放出もあり得た川島

 スタンダール・リエージュは現在、絶好調だ。開幕から8試合全勝中、しかも6節までは完全に無失点という完勝で、単独首位に立っている。

川島永嗣
6月のコンフェデで見せた日本代表戦はクラブの川島に対する信頼を揺るがせた【写真:工藤明日香 / フットボールチャンネル】

 そこで俄然注目を集めているのが、GK川島の安定したパフォーマンスだ。

 6試合連続でクリーンシートを守った立役者は、ベルギー各紙が選ぶ『マン・オブ・ザ・マッチ』の常連であり、彼につけられた「難攻不落」「超えられない壁」といった枕詞が、いかにそのゴールキーピングが盤石であるかを示している。

 この反響の大きさは、昨季、とくに終盤のプレーオフの時期に、大事な試合で失点して敗戦の原因となるなど評判を落としていたことへの反動でもある。

 とくに5月12日の宿敵ブルージュ戦は致命的だった。高めのボールの処理に弱い、という自身の欠点をさらす形で2-4で破れると、スタンドのサポーターからブーイングを浴びた。彼らは、川島がその座を奪った前シーズンの正GKボラットの名前をコールし、彼の復帰を求めたのだ。

 さらには、6月のコンフェデレーションズ杯で見せた日本代表戦での出来も(3戦3敗)クラブの川島に対する信頼を揺るがせた。

 今オフ、フロントは前向きに新GKの獲得を検討し、着任したばかりのギ・ルゾン監督も、「好条件のオファーがあれば快く送り出す」と、川島を無理に引き留める意思はないことを明確にしていた。

 そして実際、フランスリーグのトロワからヨアン・テュラムを獲得。ナンバー1GKの座を奪うことを旗印に乗り込んできた24歳の新鋭は、強力なライバルとなるはずだった。

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