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日本代表 11年前

ビーチサッカーW杯で結果を残した日本代表。ラモス・ジャパンが感じた“世界との差”とは?

text by 河治良幸

「もう1回ブラジルとやったら勝てるとは思っていない」

 現在の日本代表は照喜名、河原塚、牧野、當間の4人が05年の第1回から名を連ねる選手たち。実際に彼らの働きが、日本のベスト8進出を支えたわけだが、2年後、4年後に向けては“世代交代”が求められるのは自然の流れだ。

 そして、若い選手たちをW杯で戦える“サムライ”に育て上げるには、国際経験は不可欠となる。そのためには支援が必要になるが、強化のための明確なポイントであることは確かだ。

「惜しい試合だったけど、じゃあ今もう1回ブラジルとやったら勝てるとは思っていない。もっとレベルアップしなければいけない」と語るのは25歳の松尾だ。ラモス監督は現在27歳のオズを筆頭に松尾らがチームを引っ張って行くことに期待するが、同時に「あと3、4人入ってきてもらわないと」とうったえる。

 選手や経験や人材をベースアップさせるためには注目度のアップも重要だ。勝てば人気は上がる。だからこそ今回のブラジル戦は大きなチャンスだったわけだ。それは逃してしまったが、今大会を通じて関心を持ったファンが世界で勝つ日本代表をイメージして、応援を続けることが強化を支えていくことになる。

【了】

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