【緊急対談】2ステージ制から考える。今論ずべきJリーグの問題点とは?(その4)

Jリーグが2ステージ制への移行を発表し、さまざまな議論を呼んでいる。サポーターからは多く2ステージ制への反対意見が聞かれているが、一体何が問題なのか? そして大会方式変更の前に論ずべきこととは何か? ジャーナリストの宇都宮徹壱氏が発行するメールマガジンに掲載された氏と徹マガ編集部・澤山大輔氏による対談をお届けする。

2013年10月05日(Sat)13時31分配信

text by 澤山大輔 photo Asuka Kudo / Football Channel
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「いま会える代表」を組織せよ!

宇都宮 そろそろまとめに入りましょうか。

澤山 その前に、もう2つぐらい言いたいことがあります。JFAとの連携をもっと強めてほしいということ。具体的には2案あって、まずはB代表を作ること。東アジアカップ2013をJリーグの選手だけで戦って、優勝した。その結果、セレッソって『柿谷フィーバー』が起きているわけですよね。こないだの川崎対セレッソっていう、地味といえば地味というカードに3万人も入っているんですよね。

宇都宮 売り切れたんだっけ、前売りが。東アジアカップの時は韓国にいたので、日本の盛り上がり方がネットでしか知らないんだけれども、実際のところTVで見ている人は多かったのかな?

澤山 平均17%、最高瞬間視聴率が22%ぐらいいったんですよね、しかもゴールデンタイムで。ゴールデンタイムってことは、深夜に比べると若い子が見ている可能性が大きいわけじゃないですか。で、そこで活躍することによってセレッソの練習場に600人ぐらいの女の子が集まって柿谷フィーバーが起きるとか、そういうことが実際すでにあるわけですよ。

宇都宮 ザック・ジャパンではあるんだけど、みんな国内組だったわけだったでしょ。普段、サッカー見てない人にとって知らない選手ばっかりだったし、しかも相手は、中国、韓国、オーストラリアで、しかもはっきり言って2軍クラスだったわけですよ。にもかかわらず、それだけの視聴率が取れて、柿谷フィーバーとかセレッソフィーバーが起こるっていうと考えると、Jリーグってまだまだポテンシャルあるよねって思うよね。

澤山 そして、第25節のF・マリノス対セレッソは35,000人入っているんですね。ちなみにF・マリノスのその前のホームゲームが浦和戦で、30,000人です。セレッソ戦のほうが多い。先ほど「特効薬はない」と言いましたが、実はこれだけは例外です。この「奥の手」が使えれば動員が劇的に改善することはわかりました。

2ステージ制から考える
第25節のF・マリノス対セレッソでは35,000人の人が入った【写真:工藤明日香 / フットボールチャンネル】

 つまりB代表を組織して、年に1回か2回、Jクラブだけの代表チームを組織すること。単発の試合じゃなく、大会が望ましいです。なぜなら、3試合でもいいから勝てば「優勝した」って言える。そうすると記事として取り上げやすくなるし、今回すでにゴールデンタイムで放送したので次回も放送される可能性が高い。

 戦力的に羊頭狗肉かというと、このメンバーからそれなりにA代表に入ってるわけだから問題ない。「日本代表が東アジアカップ優勝!」という絵に、国内リーグ所属の柿谷がカップを掲げている図が流通するわけです。つまり「いま会える代表」です(笑)。

宇都宮 次の東アジアカップは、まだ開催年も開催国も決まってないんだけど、おそらく2015年の中国だよね。

澤山 来年も、何らかの大会をどこかでやるべきですね。やれるかどうか今から準備するには遅いかもしれないですけど、僕が主張したいのは環太平洋カップ。つまりパン・パシフィックカップを代表でやることです。参加チームはアメリカ、オーストラリア。あとタヒチ。

宇都宮 それ、おもしろい!

澤山 ハワイかどこかでやれれば一番でしたが(笑)。残念ながら時差があるので日本のゴールデンタイムにはならない。なので、やはり日本で開催したい。それで話題を作る、例えばそういうことですよね。劇的に動員が伸びているわけじゃないですか、現に。それができない理由は、電通と博報堂の絡みもあるからってとこですけど、そこで交渉を進めていくのが重要だと思います。

 だって、明らかに結果が出ているんですよ? 他の策は効果が不明なのに、この策だけは「確実に効果がある」んですよ? ここで戦わないとどこでやるの? って個人的には思います。

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