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日本代表 11年前

自己採点は及第点も失点を猛省する吉田麻也。「もっとシュート打たないと」攻撃陣に苦言も

11日、セルビア代表と戦い、2-0で敗れた日本代表。スタンコビッチの引退試合を兼ねたゲームだったため普通の試合とは明らかに違ったが、攻守ともに問題が浮き彫りとなった試合となった。守備崩壊とまで言われるザックジャパン。試合後、吉田麻也がセルビア戦を振り返った。

text by 元川悦子 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography , Asuka Kudo / Football Channel

「チャンスがあれば大事にしていかないといけない」

猛省する吉田麻也
吉田麻也にとってセルビア戦は久しぶりのビッグゲーム【写真:工藤明日香 / フットボールチャンネル】

 13-14シーズン・イングランドプレミアリーグ開幕後、1試合を除いてベンチ外が続いている吉田麻也(サウサンプトン)。彼にとって10月11日のセルビア戦(ノヴィサド)は久しぶりのビッグゲームだった。本人も「自分のコンディションはやってみないと分からない」と言うくらい、未知数の状態で国際Aマッチに挑まなければならなかった。

「試合出場の機会が少ないのはもちろん分かってますし、チャンスがあれば大事にしていかないといけない。クラブではしばらく我慢だと思ってます。僕の場合、プロになってベンチ外になることがほとんどなかったんですけど、それも経験かなと。どうしようもないですもんね(苦笑)。

 それでも、昨年出たグロインペインに対してのエクササイズや体のキレを出すような練習に時間を避けるようになったのは不幸中の幸いというか、いい部分もあります。そういう中でも代表は代表で結果を出さないといけないのは分かってます。守備陣につねに厳しい目で見られてますし、結果が出なければ『お前は試合に出てないからダメだ』って言われる。そういう声を書き消すためにも、チームとして勝ちがほしいです」と吉田は闘志を奮い立たせていた。

 セルビアサッカー界の功労者であるデヤン・スタンコビッチの引退試合を兼ねたゲームだったため、開始10分後に全員が整列して彼を送り出すという特殊なセレモニーも盛り込まれるなど、普通の試合とは明らかに違った。

 そのせいか日本は入りが非常に悪く、前半25分くらいまでボールが落ち着かない。カウンターを受ける場面も目立ち、吉田もダディッチのクロスをクリアし損ねてジョルジェヴィッチをゴール前でフリーにするなどピンチを招いた。

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